勝負その3 : まんまんちゃん あんまんまんちゃん あん |
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僕はいまだに、なにかあると「まんまんちゃん、あん」と言います。僕はつい最近まで、この言葉が標準語だとずっと思っていました。ところが先日この話しを某大学生にしたところ、きょとんとした顔で、それは何の呪文だと聞かれました。 ジェネレーションギャップ! と、その時は僕も歳をとったものだと急速に老け込んでいたのですが、まわりにそれとなく聞いてみたところ、どうも方言のようです。 まだまだ歳じゃないんだ! と喜んだのもつかの間、30歳(もうすぐ31歳)は十分おじさんですとだめを出されてしまいました。やっぱり、おじさんですか。 ちなみに、「まんまんちゃん」は神様を意味しています。「あん」は、実はいまだによく分かっていません。その時々、「ありがとう」とか「ごめんなさい」といった感じで使っています。 ともあれ。 やえちゃんは週末になると、父に連れられて近くの根津神社にお参りに行くのだそうです。 神社での参拝客を見て、自然にやえちゃんも柏手を打ってお辞儀をすることを覚えたのだそうです。 僕自身は、特別に信仰心が深いとか、古いものはいいものだとは思わないのですが、それでもなにかに対する敬いの心って大切だと思います。まぁ、何も小難しいことを言わなくても、小さな子が紅葉のような手を打って、ちょこんと頭を下げる姿というのは、素直に可愛いものです。 そんなある日、やえちゃんの近くに住むおじいさんが、やえちゃんを可愛がりに近づいてきました。そのおじいちゃんに向かって、やえちゃんは、 柏手あーんどお辞儀 をしたのだそうです。 やえちゃん、やえちゃん、それにはどんな意味が込められているのですか? |
これまでの戦績3勝0敗 |
この話は実話を元に、冨倉が若干の脚色を行ったものです。実在の人物、場所、事件となにかの関連性があったとしても、それは気のせいなどではなく、多分本当に起こったことです。なお、本件に関する苦情、その他につきましては、冨倉までご連絡ください。
【目次】
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