とっさ語辞典

【感想】

　本書は、とっさの時に機転のきいた応答をするためのハウツー本では、ありません。あくまでもとっさに出てしまうそれほど意味のない言葉を集めたものです。

　この種の、全く人生の足しにならないような本を、基本的に僕は嫌いではないのですが、ただ、残念ながら、本書は、収録された言葉の網羅性に欠けています。また、言葉の解説にしても、あまりにも平易すぎるきらいがあります。

　この種の冗談は、あきれるぐらいの生真面目さがあってはじめて冗談として成立するわけで、そういう意味で本書は、大変中途半端なものになっています。

　試みとしては面白いんですけどねぇ。