読書感想の目次

ウンベルト・エーコの文体練習

著者ウンベルト・エーコ
タイトルウンベルト・エーコの文体練習
出版社新潮社 出版年2000年 価格476
評価★★★★

【感想】

 本書を読めば、『聖書』、『神曲』、『審判』、『偽金鑑識官』、『文体練習』、『ジュスティーヌ』、『フィネガンズ・ウェイク』、『ユリシーズ』、『ドン・キホーテ』、『解放されたイェルサレム』、『クオーレ』、『お喋りな宝石』、『修道女』、『ロリータ』、『時間割』、『失われた時を求めて』、『笑いについて』、『オデュッセイア』、『帝国の地図』、『書物』、『いいなづけ』、『ガルガンチュワとパンタグリュエル物語』、『O嬢の物語』、『悲しい熱帯』、『迷宮のなかで』、『チャタレイ夫人の恋人』といった、西洋の知識階級必読の26冊もの書物を読んだ気になれます。そう言う意味では、大変お買い得な一冊と言えましょう。ちなみに僕は、今あげた書物の内、7冊しか読んだことありません。しかも、読破したとなると、さらに数は減るわけですけれど、それはともかく。

 本書は、13の短編からなっています。その内、僕は、「帝国の地図(縮尺1/1)」が一番好きです。くだらないことをやるときは、徹底的にやるべきだというのが信条の僕としては、読了後、まさに「我が意を得たり」といった気持ちになりました。これを読むだけでも、購入する価値ありです。


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とみくら まさや (vzx01036@nifty.ne.jp) $ Date : 2000.09.16 $