著者 | 土屋賢二 | ||||
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タイトル | 人間は笑う葦である | ||||
出版社 | 文藝春秋 | 出版年 | 2001年 | 価格 | 448 |
評価 | ★★★★ |
哲学者特有の論理の展開が大変楽しいのが、土屋氏の書くエッセーの特徴です。
本書も前2作と同じく、哲学者らしいある種の生真面目さとともに、どこまで本気か分からない持論が展開されています。
これまであちこちで書いたものをまとめたという性質上、主題や手法の重複があるのは否めませんが、それを差し引いても、十分楽しめるものになっています。世間を斜に構えてみることを忘れてしまっている方には、お薦めの一冊です。