読書感想の目次

人間は笑う葦である

著者土屋賢二
タイトル人間は笑う葦である
出版社文藝春秋 出版年2001年 価格448
評価★★★★

【感想】

 哲学者特有の論理の展開が大変楽しいのが、土屋氏の書くエッセーの特徴です。

 本書も前2作と同じく、哲学者らしいある種の生真面目さとともに、どこまで本気か分からない持論が展開されています。

 これまであちこちで書いたものをまとめたという性質上、主題や手法の重複があるのは否めませんが、それを差し引いても、十分楽しめるものになっています。世間を斜に構えてみることを忘れてしまっている方には、お薦めの一冊です。


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とみくら まさや (vzx01036@nifty.ne.jp) $ Date : 2001.03.10 $