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禁煙の愉しみ

著者山村修
タイトル禁煙の愉しみ
出版社新潮社 出版年2000年 価格486円
評価★★

【感想】

 僕は、かなり重度のチェーンスモーカーです。加えて重度のヘビースモーカー。極悪。

 こう言うと、意外に思う人もいるようですが、周囲がどう思おうと、僕のチェーン&ヘビーは当分直りそうにありません。ちなみに、現在、1日30本ぐらいのペースでタバコを吸っています。

 そんな僕に買い与えられたのが本書です。これを嫌がらせと言わずに、なんというのでしょうか。まったく、と憤慨しながら読み始めたのですが、面白いっすよ。

 この本が、巷にあふれる禁煙関係の書籍と一線を画しているのが、

「具体的なノウハウについての記述は一切ない」

という点です。

 著者は、すべての人ができる禁煙方法なんてないし、どうやって禁煙できるかは、人それぞれと割り切った潔い精神で一貫して本書を書いています。

 しかも、禁煙の愉しみといっても、健康になるとか空気がおいしくなるとか、今現在喫煙している人間にとって、

そりゃそーかもしれないけど、でもね〜

という本当かどうか科学的根拠の薄いことではなく、

「禁煙するとトリップできる瞬間がある」

という驚くべき体験を記述しています。この手の禁煙ノウハウ本に絶対に手を出さなかった僕が、夢中になってい読めました。

 ちなみに本書を読んでいる間に吸ったタバコの数、17本。だめっすね。


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とみくら まさや (vzx01036@nifty.ne.jp) $ Date : 2001.04.12 $