著者 | 麺通団 | ||||
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タイトル | 恐るべきさぬきうどん 麺地巡礼の巻 | ||||
出版社 | 新潮社 | 出版年 | 2001年 | 価格 | 790 |
評価 | ★★★★ |
会話文はともかく、地の文で方言を使うのは反則だ、とは僕の文章の師匠の言葉です。その言葉を実感させるのが、この『恐るべきさぬきうどん』シリーズです。実際、
ずるい!
としか言いようがないほど、この本は面白い。
とにかく痛快なのが、関西弁とはまた違った讃岐弁の語り口で麺通団のドタバタを描写されると、思わず読んでるこちらまで楽しくなってしまいます。
もちろん、本文の方も、この種の「名店紹介」ものとして出色のできで、この夏、四国詣でをしようかと思わず計画を立てたくなるぐらいです。難点を挙げれば、車の免許を持っていない僕としては、
駅から徒歩2時間の店をどうやって訪問するか!
という点だけです。田舎ってそういうものだと分かってはいるのですが、東京に出てきてから5年目、そのアタリの感覚がちょっとずれてきているのかもしれません。