工夫癖
著者 | 久住昌之
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タイトル | 工夫癖
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出版社 | 双葉社
| 出版年 | 1999年
| 価格 | 1500
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評価 | ★★★
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【感想】
何が彼を突き動かしたのかは痛いほど分かる。でも、できあがったものを見て、なぜこんな風にしてしまったのか全く理解できない。そういった怪しげオブジェクトを作る人を、本書では「オジハル」と命名しています。
久住氏は、「オジハル」の作品について、次のような特徴を挙げます。
- 日常のちょっとした不便を解消することを目的としている
- 構想・設計という段階をすっ飛ばして制作にかかってしまう
- 手近な材料をつぎはぎする = 「外観の美」を考慮しない
- 目的は達成したかもしれないが、別の不便が発生している
この「オジハル」に親近感を感じている僕はと言うと、
- 工作は好きだけど、手先の器用さも含めて技術が全く身に付いていない
- 根気という言葉と無縁なため、とりあえず使えれば完成と思ってしまう
- 本人は「グッドアイデア」のつもりではあるが、周囲から見ると「何がしたかったのかよくわからん」という事態が多々発生する
- 結果的に、知人から「ゴミは捨てましょう」と宣告されてしまう
ところで、先日作成した付箋紙付きシオリ。個人的にはナイスアイデアだと思ったのですが……。
とみくら まさや (vzx01036@nifty.ne.jp) $ Date : 2001.07.03 $