イヤモスキー

【感想】

　ナンシー関、わかぎえふ、そしてこの町山広美。この3人が各エッセーに共通して言えるのは、

「怒っている」

ことでしょう。

　いやー、まぁ、怒る、怒る。

　日常生活の些細な事柄に対するとりとめのない怒り。らちもない事柄へのらちもない怒り。それが彼女達のエッセーの特徴となっています。

　とは言うものの、いわゆるおじさん達のクダ巻きとは異なり、彼女達の怒りは、ある種の闘争心とでもいうべき、小気味よさがあります。

　もっとも、しょっちゅうこういうことに腹を立てている人が身近に側にいるのは、ちょっと勘弁してもらいたいですけれど。