著者 | ワシントン・アーヴィング | ||||
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タイトル | スケッチ・ブック | ||||
出版社 | 新潮社 | 出版年 | 1957年 | 価格 | 400 |
評価 | ★★ |
『スケッチ・ブック』 本当にそう呼ぶのがぴったりな作品が収められています。
この短編集に収められている作品を読めば、あふれんばかりのディテールや、複雑な世界観・人間関係、内心の詳細な記述などがなくても、読者を魅了し、小説の世界にどっぷりと浸らせる手法があるのだと、あらためて実感させられます。
スケッチと同じく、必要最低限の描写によって、小説の中で展開されている光景を鮮やかに読者の目の前に浮かび上がらせること。言い換えれば、読者の想像力を最大限に引き出すこと。多分、日本の純文学を志してるアマチュアの作家の方々に最も必要なことが、それなのではないでしょうか。