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著者 | 塩野七生 | ||||
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タイトル | すべての道はローマに通ず ローマ人の物語X | ||||
出版社 | 新潮社 | 出版年 | 2001年 | 価格 | 3000 |
評価 | ★★★★★ |
塩野歴史小説の面目躍如! 地味なテーマを最後まであきさせずに実に上手く書かれています。
本書には歴史小説の定番である戦争や英雄、美女は全く出てきません。それどころか特定の個人が一切出てこないのです。テーマは古代ローマのインフラ整備。しかも、特定の事業の苦労話ではなく、古代ローマ時代に作られた道や橋、水道の構築やメンテナンスを全般的に扱っているわけで、時間的にも空間的にも非常に広い範囲を扱っています。
それにも関わらず、きちんと最後まで読ませる文章になっているわけですから、本当に脱帽ものです。
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