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著者 | ミッシェル・トゥルニエ | ||||
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タイトル | 夜ふかしのコント | ||||
出版社 | パロル舎 | 出版年 | 1996年 | 価格 | 1600 |
評価 | ★★★★★ |
優れた作家の優れた短編小説は、評論家のどんな説明文よりも作家のことを教えてくれる。この『夜ふかしのコント』はそんな短編集です。
トゥルニエの作品は、一般的に寓話的なものが多いと言われていますが、本書にはそんなトゥルニエの面目躍如とでも言うべきもので、寓話的と言いますか、一頃流行った大人のための童話的な作品が収められています。もっとも、「大人のための〜」よりは、内容は随分洗練されていて、ステレオタイプ的では全然ないので、例の作品群の教条主義的な臭いに閉口していた方にも自信を持って薦められます。
ともあれ完全に余談ですけれど、最近、どういうわけかフランス方面に偏っていますね。今読んでるのも、ドゥヴィルの『花火』ですし……。ワールドカップも連覇するかもしれません(そんな訳ないって)。
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