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著者 | ミゲル・デリベス | ||||
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タイトル | 好色六十路の恋文 | ||||
出版社 | 西和書林 | 出版年 | 1988年 | 価格 | 1800 |
評価 | ★★ |
周囲からどのような目で見られようと、僕は女性って大好きです。さらに言えば、プラトニックな関係も捨てがたいですが、多分、僕は一生女の子のおしりを追いかけ回しているのだろうなと思います。柔らかそうですし。
それはともかく。
本書は60代の男性が、50代後半の女性に当てたラブレターだけが延々と書かれています。この片方だけの手紙を公開するという手法は、非常に面白いです。一方通行ではなく、ちゃんと文通になっていることは男性の手紙の文面から察せられ、男性の送った手紙に女性がどのような返事を書いたかも想像できるようになっています。当然、二人の駆け引きや障害(本書では、女性の息子が母の再婚に反対しているらしいこと)、ちょっとした言葉の行き違いによる不信等、この種の恋愛話にありがちな要素はふんだんに盛り込まれていて、最後までこの二人の恋の結末がどうなるのか、読者を飽きさせない工夫がなされています。ひょっとすると、一般の恋愛小説よりも楽しめるかもしれません。
ただし、あくまでも主役は60代と50代のお二人です。
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