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著者 | リーナス・トーバルズ、デイビッド・ダイヤモンド | ||||
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タイトル | それがぼくには楽しかったから | ||||
出版社 | 小学館プロダクション | 出版年 | 2001年 | 価格 | 1800 |
評価 | ★★★★★ |
本書はLinuxに関する技術的な話題よりも、むしろオープンソースによる開発体制の話が中心なので、技術系の人だけでなく、純粋な文系の人間でも充分楽しめるのではないかと思います。
僕自身は、オープンソース的な発想に共感しています。ただ、じゃあオープンソースにすれば、多くのプロジェクトが成功するのかと言われると、ちょっと首をかしげてしまいます。むしろ、オープンソースだから成功したのではなく、リーナスだから Linux は成功したのじゃないかという気が以前からしていたのですが、本書を読んでますますその考えは強くなっています。
オープンソース的なプロジェクトに必要なのは、ソースコードをオープンにすることではなく、「優しい独裁者」なのではないかという気がしてなりません。例えば、Ruby なんかも、まつもとさんがいるからこそここまで大きくなったと言えるのではないかと思いますし、Becky! を見ていてもそんな気がしています。
ともあれ、Linuxに関する情報だけではなく、リーナスの軽妙な語り口だけでも充分楽しめます。含蓄ありますし。
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