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著者 | ペリー・アンダーソン | ||||
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タイトル | ポストモダニティの起源 | ||||
出版社 | こぶし書房 | 出版年 | 2002年 | 価格 | 2800 |
評価 | ★ |
この辺の議論に深入りすると底なし沼間に落ち込む危険性があると分かっているつもりなのだけど、モダニズムにせよ、ポストモダニズムにせよ、「〜イズム」になった瞬間に急速に魅力というか魔力というか、ある種のいかがわしさを急速に失って色あせていくのはなぜなんでしょうね。やはり頭だけの人が口を出すとろくなことにならないわけで……。
などと相変わらず、批評家な人々に喧嘩を売ることを言っていますけれど、それはともかくとして。
本書は、ポストモダンの起源について探ることにより、今一つ守備範囲が定かでないポストモダンの定義を明らかにしていこうというものです。
とは言うものの、僕自身の興味は、どうしても政治・経済等の無味乾燥なものなので、美術方面からのアプローチにとどまってしまっているのは、ちょっと物足りないです。マルクス主義的な上部構造、下部構造の関係性は一応分かっているつもりなのですが、そもそもポストモダンは、そうした構造的な説明を無化するところに力があったはずなのではとか思ってしまいます。
とりあえず、読後メモ。
定義を明確にしようとすると、実践がおろそかになり、実践的であればあるほど理論化が遅れる。
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