|Home / 読後感想 | |
著者 | マイケル・ガーバー | ||||
---|---|---|---|---|---|
タイトル | バリー・トロッターと愚者のパロディ | ||||
出版社 | 河出書房新社 | 出版年 | 2002年 | 価格 | 1480 |
評価 | ★★ |
相変わらずパロディに走っている冨倉です。それもどうか!
誤解する人はおられないと思いますけれど、本書は、タイトルを見ればお分かりになれるように、例のポッター君のパロディです。本書の冒頭、
「本書はパロディである。風刺を意図したものを除き、著作権保護されたキャラクターや文章、あるいは生存する個人または物故者とのいかなる類似点も、全て偶然のなせるわざである。本書は、J.K.ローリング、スコラスティック・ブックス、ワーナー・ブラザーズ、及びハリー・ポッたーの書籍や映画に関する著作権やライセンスを有するその他いかなる企業・個人からもお墨付きを頂いていない。まったく無関係の作品である。」
と念入りに書いてあるとおりです。
パロディとしては、非常にオーソドックスで、トロッター君の活躍を描いた本が映画になるのをなんとか阻止しようと、商業主義の出版社、映画会社を相手にトロッター君以下、例のメンツが珍騒動を起こすというものです。この手のパロディものにありがちな下ネタもふんだんです。
ポッター・シリーズ、ドラゴンランス、指輪物語等の熱心な読者にはお勧めできませんが、エルリックを読みつつ、その一方でヴォネガットも大好きみたいな人にとっては、それなりに退屈しのぎになるのではないでしょうか。あと、下ネタが嫌いでなければですけれど。
|Home / 読後感想 | |