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著者 | マイケル・ボンド | ||||
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タイトル | パンプルムース氏のおすすめ料理 | ||||
出版社 | 創元推理文庫 | 出版年 | 2001年 | 価格 | 600 |
評価 | ★★ |
推理小説を読むのは、かなり久しぶり。
かつては敏腕刑事で浮き名も流し、今は覆面の料理鑑定士、50代の渋めの主人公と言えば、結構、好きな人は好きな人物設定なのではないでしょうか。また、主人公パンプルムース氏の愛犬、ポムフリットも、やや気むずかしいところはあるものの、基本的には頭がよく、主人思いで、元は警察犬だけあって、いざというときは抜群の行動力でパンプルムース氏の危機を救うという設定も、やはり好きな人は好きなのではないでしょうか。
この魅力的な主役を全面に押し立て、脇役も料理の腕は抜群で野心家なホテルのオーナーシェフ、魅惑的なその奥さん、さらに今回の事件の鍵を残る両手ともに義手の男性、その男性を介護する美人の女性を配置し、テレビドラマだったら、かなり楽しそうな雰囲気になっています。
ただ、ミステリーとしては、かなり早い段階で事件の全貌が分かってしまうのは、ちょっと残念でした。
上品な雰囲気が好きで、犬好きなミステリーファンにはお勧めですが、どたばたコメディを期待していた僕には、ちょっと上品すぎました。
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