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著者 | ボルヘス | ||||
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タイトル | 永遠の薔薇・鉄の貨幣 | ||||
出版社 | 国書刊行会 | 出版年 | 1988年 | 価格 | 1900 |
評価 | ★★★ |
文化を翻訳することは難しいと、この読後感想でも何度も書いていますけれど、本当に文化を翻訳することは難しいと思います。特に詩の場合、書かれている意味を伝えるだけでは不十分で、本来は韻やリズム感まで含めて楽しむことができないと、本当に楽しめたことにはならないと僕は思います。
さて、本書はボルヘスの晩年の詩集です。
正直に言うと、僕の好みからは、やや冗長な感じです。ただ、この冗長がボルヘス自身からきているものか、それとも翻訳による限界からなのか判断が付きません。少なくとも、小説でのボルヘスは、これでもかというくらいに修飾で飾り立てるわけで、その彼の持ち味が詩にも反映されているのだと言われれば、なんとなくそんな気もするし……。
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