|Home / 読後感想 | |
著者 | Richard M.Stallman | ||||
---|---|---|---|---|---|
タイトル | フリーソフトウェアと自由な社会 Rishard M.Stallmanエッセイ集 | ||||
出版社 | アスキー | 出版年 | 2003年 | 価格 | 3200 |
評価 | ★★★★★ |
ストールマンの著作や、スピーチがまとまった形で読めるのはすごく便利。
さて、ストールマンと言えば、言うまでもなく「フリー」ソフトウェア活動の中心的な存在です。ここでいう「フリー」は「無料」を意味するのではなく……などという、決まり切った紹介をするつもりはありませんが、個人的にはストールマンの考え方で興味を覚えるのは「流通しているソフトウェアは、個人のニーズに合わせて改変する自由が与えられるべき」という点です。
個人的にはストールマンの思想を共産主義的な流れでとらえるのは、少し違うのかなと思います。確かに、共産主義の影響が全くないわけではないのでしょうが、ストールマンの場合、誰かが取得すれば、誰かが喪失する関係に必ずしもあるわけではありません。ストールマンが注意深く説明しているように、ソフトウェアの場合、本質的には複製であり、搾取は問題になっていないわけです。
ストールマンの思想を矮小化していることを理解しつつも、ここからスタートすれば、もう少し「フリー」ソフトウェアの活動は一般的になるのではないかと思います。
|Home / 読後感想 | |