|Home / 読後感想 | |
著者 | 森村誠一 | ||||
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 本能寺の首 人間の剣 戦国編1 | ||||
出版社 | 中央公論社 | 出版年 | 2003年 | 価格 | 648 |
評価 | ★★★ |
歴史が好きな人なら、一度は通史を書いてみたいと思ったことってあるのではないでしょうか? 少なくとも僕はあります。
ところが、歴史を一つ一つの事件の連続としてとらえた場合、確かにそれぞれの関連性ってありそうで、なさそうで、でも、やっぱり関連していた、みたいな感じで、どこからどこまでが因果関係で結びついているのかを見極めるのが意外と難しかったりします。もちろん、これは歴史をあくまでも「事件史」として、言葉を換えれば「政治史」としてとらえた場合に発生する問題であって、その一つの解決策がブローデルに代表されるようなアナール派の手法なのではないかと個人的には思います。
ただし、学術的な正確さにこだわらなければ、別の手法もあるのだろうなという一つの例が、本書のような小説という手法だと思います。
と言うわけで、森村誠一版の日本通史の始まりです。
本書では無銘剣という存在を軸に、桶狭間の戦いから本能寺の変までを扱っています。
少し気になるのは、第1巻を読む限り、無銘剣、そんなに活躍していないような……。
|Home / 読後感想 | |