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著者 | リオネル・フロワサール | ||||
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タイトル | アイルトン・セナ 真実と軌跡 | ||||
出版社 | 文藝春秋 | 出版年 | 2004年 | 価格 | 714 |
評価 | ★★ |
今時珍しいと言われつつ、僕は車の免許を持っていません。それにもかかわらず、カーレースは大好きです。夜中、F1中継を観て、月曜日寝不足な顔で出社して、周囲の顰蹙をかっているわけですが、それはともかくとして。
好き嫌い、ミーちゃんハーちゃんを問わず、やはり、アイルトン・セナというドライバーは、F1史上に残るドライバーの一人と誰もが認める存在ではないかと思います。本書は、そのアイルトン・セナのドライバーとしての半生の記録になっています。
この種の伝記物が、どうしてもプライベート、もっとはっきり言ってしまえば、男女の問題について、ついつい踏み込みがちなのですが、本書では、この部分については必要最小限にとどめ、ドライバーとしてのセナをあくまでもメインにしている点で僕のような人間にとっては嬉しい内容になっています。
ただ、紹介の順番が、トピック毎になっていて、必ずしも通史的ではないため、読んでいて若干時間軸に混乱が生じました。確かに、取り上げているトピックは、セナを語る上で外せないものばかりですし、トピックにまとまっている方が、分かりやすいとは思うのですが、もう少し整理されていた方が良かったかもしれないと感じました。
また、セナのドライビング・スタイルについても、もっと踏み込んで扱って欲しかったのもマイナスになっています。確かに、セナの天才性は、サーキットの内外問わず、レースを最優先したことだとしても、コース上での他のドライバーとの比較が、もっとあった方がさらにセナのすごさを際だたせたのではないかと思います。
少し消化不良。
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