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著者 | カレル・チャペック | ||||
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タイトル | カレル・チャペックのごあいさつ | ||||
出版社 | 青土社 | 出版年 | 2004年 | 価格 | 1400 |
評価 | ★★★★★ |
自分で書いていても陳腐だと思うのですが、チャペックの文章は、70年以上経た今でも充分に新鮮さを保っています。チャペックの書くものが、今でも新鮮なのは、チャペックの視線が形而上な問題に向かっていながら、あくまでも形而下的な問題として僕達に語ってくるところにあるのではないかと思います。チャペックが面白がり、喜び、腹を立て、悲しむこと。それらは全て本質的なことばかりです。
なんて堅苦しい書き出しになってしまっていますが、素直に面白かったです。やっぱりチャペックはいいなと改めて思いました。
ちょっぴりおかしかったのは、チャペックが、どうやらぶきっちょだったらしいってこと。チャペックと言えば、文章の洒脱さとともに、すごく味わい深いイラストも描いたり、子犬を中心にした素敵な写真をたくさん撮影されていたりしていたので、器用な人だとばかり思っていたのですが、実は意外と不器用かもと思うようなエッセーが随所にあり、すごく親近感がわきました。確かに、トンカチって生きていますよね(^^;
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