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著者 | カレル・チャペック | ||||
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タイトル | カレル・チャペックの童話の作り方![]() |
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出版社 | 青土社 | 出版年 | 2005年 | 価格 | 1600 |
評価 | ★★★★★ |
チャペックに関して言えば、僕はとっくの昔に全面降伏状態で、無批判に受け入れてしまうのですが、今回もいいです。
本書は二部構成で、前半はチャペックの語る童話。後半はチャペックの童話論となっています。
前半はいかにもチャペックらしい優しくてユーモラスな内容になっています。もうとっくにすれてしまっている僕ですら、こんなお話しを出来るおじいさんになりたいなとついつい思ってしまうほどです。
そして、第2部。童話に関する数々の説を丁寧に整理し、童話とはそもそも何であるのかを分析しています。また、それだけにとどまらず、童話の登場人物、事件とはどのようなものであるかまで解説しているところは、チャペックが学者ではなく、創作者であることの面目躍如となっています。
それにしても、
童話はもともと文学ではないのです。童話は語りです。
このチャペックの結論が童話の幅をひろげるといいですね。
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