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著者 | ヴァルター・メアス | ||||
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タイトル | キャプテン・ブルーベアの13と1/2の人生(中) |
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出版社 | 河出書房新社 | 出版年 | 2005年 | 価格 | 1800 |
評価 | ★★★★★ |
本巻では、ブルーベア君の13と1/2の人生の中の8番目から11番目までが語られています。引き続き、波瀾万丈の人生を送られています。
全体的に童話っぽく書かれていて、小学生くらいからでも楽しめるのかなと思う一方で、すでにファンタジーから遠ざかった30代独身男性でも、思わず童心に戻って楽しめるのは、なんといってもブルーベア君の微妙にクールなスタンスがあるからです。
物事に対して斜に構えて傍観者然としているわけではなく、やっかいごとに巻き込まれて翻弄されている自分を「まったくもう」とブツブツこぼしながらも受け入れるブルーベア君。これが、本当にいい感じなんですね。しかも、やっかいごとを乗り切って、そこから小賢しい教訓を引き出すこともなく、次のやっかいごとに巻き込まれていくというのも、物語から賢しらな教訓とか、そういうものを押しつけられることに本能的に疑念を持ってしまう僕のような人間にとっては、素直に楽しめます。
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