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著者 | 遠藤哲夫 | ||||
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タイトル | 汁かけ飯快食學 |
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出版社 | 筑摩書店 | 出版年 | 2004年 | 価格 | 780 |
評価 | ★★★ |
グルメな人々と言いますか、食道楽な人々に石を投げらそうですが、僕はどうも食に対して、とやかく言うということができません。
もちろん、それなりに好き嫌いはありますけれど、とは言いつつ、根が貧乏性。レバーとか、ピーマンとかは、自分から買ってまで食べようとは思わないものの、出されれば残さず食べてしまうわけです。さらに言えば、なるべくならおいしい物を食べたいとは思うものの、おいしいものを食べるために列に並ぶくらいなら、隣のがら空きのお店に入っちゃおうかなとか思ってしまうわけです。こういうことをしていると彼女(特につきあい始めたすぐの頃)に呆れられてしまうのですけれど(^^;
ともあれ。
こういう食意識しかない僕の言うことなので、あまり真に受けられても困るわけですが、それでもこれは言いたい。
汁かけご飯って、やっぱりおいしいよね!
子供の頃、決して裕福とは言えなかったものの、それなりに行儀作法のしつけはあった我が家では、おみそ汁をご飯にかけて食べるってのは、「行儀悪いからダメ!」と叱られていたわけです。それでも母親の視線がそれたときに、こそっとおみそ汁をご飯にかけて食べるのは、ちょっとした幸福でした。おみそ汁に残っているワカメとかジャガイモとか、そういうものとご飯って本当にあうんですね。
そんな子供時代を思い出しつつ、本書を読んでいました。
本書は、いわゆる汁かけご飯のレシピ集というよりは、汁かけご飯に関する歴史的な考察とか、そういう蘊蓄を中心に汁かけご飯は決して行儀が悪い食べ物ではなく、むしろ昔から庶民の力の源だということを説明されています。ちょっぴり小難しい話が多いので、僕が期待していた物とは違ったのですけれど、やっぱり食事って
難しいことを考えずに、自分がおいしくいただければ、それが大切なこと
そんな風に思います。
ところで、汁かけご飯に適さないみそ汁の具について、僕の独断と偏見を書いてしまうと
汁かけご飯以前におみそ汁としても、やっぱりどうかと思っています > 某嬢様へ
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