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著者 | 日本テレビ「報道特捜プロジェクト」編 | ||||
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タイトル | イマイと申します。 架空請求に挑む、執念の報道記録 |
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出版社 | ダイヤモンド社 | 出版年 | 1999年 | 価格 | 1429円 |
評価 | ★★ |
Web でサイトを公開して、メールアドレスも記載している以上、仕方のないことなのですが、やっぱり僕のところにもスパムメールが来るわけです。暇なときにメールの本文を読んでみては、いろいろと手を変え品を変え、あちらさんも大変だなとなかば呆れつつ感心しているわけですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ともあれ。
スパムメールにも傾向がどうやらありそうで、2年前くらいまでは、本書に書かれているような
「滞納料金払え、ゴルァ!」
みたいなあからさまな架空請求メールが時々来ていたのですが、ここ最近は、そういういきなりな請求はなくなったようです。その代わりに、人妻に落札されてみたり、指名されてみたりとなんだか大変なことになっているわけですが、いかんせん、「nifty.com」と「nifty.ne.jp」の両方で来てしまったりするわけで、ちっともありがたみがないわけです。
そんなステキメールに実際に連絡を取ってみたらどうなるのかというのを実際にやってみてくれているのが、本シリーズなわけですが、なかなかステレオタイプな相手の発言が楽しかったりします。
ところで、個人的に気になるのは、この種の架空請求って儲かるものなんでしょうかねぇ。ちょっと試算してみたわけですが、一般的にメール広告のクリック率が3〜7%、そこからさらにサービスを利用する割合が1%と仮定します。そうすると、2000通のメールを送って、ようやく1人の顧客が獲得できるかどうかという感じになりそうです。以前、僕のところに来た架空請求の金額が10万程度だったので、月収50万を目指そうとすると、単純に計算して1万通メールを送らなければいけないわけです。
これくらいならなんとかなりそうと思われた方もおられるかもしれませんが、実際にはスパムフィルターとか、料金踏み倒しとか、成約率を引き下げる要素は他にもたくさんありそうです。
さらにこれって絶対にリピータは望めないわけで、常に新規顧客を発掘していく必要がありそうです。月収50万は達成できても、年収500万を目指そうとすると、年間12万ものメールアドレスが必要になるわけで、やっぱりちょっと難しいのでは?
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