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著者 | ダン・ローズ | ||||
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タイトル | 小さな白い車 |
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出版社 | 中央公論社 | 出版年 | 2005年 | 価格 | 1600円 |
評価 | ★★ |
可愛らしいタイトル。それに負けず劣らず可愛らしいカバー。一見するとまるで最近再び静かなブームになっている「大人のための童話」か、はたまた「ちょっとお洒落なセレブ小説」みたいな感じですが、本書は、元イギリス皇太子のあの事故を題材にしたスラップスティックコメディーです。
粗筋は、主人公の女性がつきあっていた恋人と別れた夜、アルコールとドラッグでトリップしたまま家路に向かうところから始まります。翌朝、起きてみると、車には記憶にない傷。テレビでは皇太子妃の事故死のニュースが流れています。
マジ? あたし、プリンセスを殺しちゃった!
ここから主人公とその友人による隠蔽工作が始まって……。こんな感じのスラップスティック・コメディです。
ただ、個人的には、スー・タウンゼントの『女王様と私』(第三書館 1993年)のようなブラックな内容を想像していたので、少し期待はずれ。フランスの今時の女の子は可愛らしく描けていたとは思うのですが……。
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