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著者 | 田中啓文 | ||||
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タイトル | ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2 |
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出版社 | 集英社 | 出版年 | 2006年 | 価格 | 1800円 |
評価 | ★★★★★ |
笑酔亭梅寿謎解噺シリーズの続編が出ました。
落語のネタと推理小説を組み合わせたことで一部で話題になった第1作に対して、本巻は青春サクセスストーリーといいますか、人情話仕立てになっています。ある意味では、より『タイガー&ドラゴン』に近くなっています。好き嫌いはあるのかもしれませんが、個人的には、こういうのもありだと思っています。
2冊目にあたる本巻では、主人公の梅駆が自身の才能と落語の楽しさに疑問を抱いて悩み、師匠や周囲の人達との触れあいの中で悩みを乗り越えていく様子が描かれています。
とにもかくにも、随所にちりばめられている落語の描写が、すごく素敵に描かれています。「そうそう、そこが面白いんだよね!」と何度もうなずきながら読んでいました。
主人公の設定が住み込みの弟子ということもあって、取り上げられているネタも比較的有名なものが多いので、落語に興味はあるものの、なにを聞いたらいいか分からない……と迷っておられる方にお勧めの1冊です。
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