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著者 | ニコル・ブロサール | ||||
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タイトル | レズビアン日記 Voilaほらここにある |
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出版社 | 国文社 | 出版年 | 2000年 | 価格 | 1700円 |
評価 | ★★★★ |
『レズビアン日記』と刺激的なタイトルが付いていますが、脱構築の手法に基づいた文学作品です。
きれいな言葉。そんな言葉が集まったきれいな文。そんな文が集まったきれいな文章。そんな文章が集まったきれいな作品。このような感じでできあがっている作品です。
本書はフランス系カナダ人の女性文学者ブロサールの日記です。少なくとも形式上は日記の形態を採用しています。
しかし、次第に言葉のかき回しが始まり、最後には時間軸でさえ脱線します。この辺りの手法は見事としか言いようありません。
脱構築とかその種の文学論抜きにしても充分楽しめる1冊です。
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