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著者 | バリー・ユアグロー | ||||
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タイトル | たちの悪い話 |
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出版社 | 新潮社 | 出版年 | 2007年 | 価格 | 1600円 |
評価 | ★★★ |
本屋さんで手にしたときは、てっきりブラックユーモア小説かと思っていたのですが、本当にたちの悪い話でした。
本書では、何一つ物事がうまく行きません。
たとえば、幽霊がティーンエイジの女の子を驚かしたことを詫びに行ったところ、逆に思いっきり仕返しされてしまうといったように、普通ならハッピーな展開が予想される状況を、見事に惨憺たる状況に発展させていきます。
子供向けの童話ということになっていますが、大人でも充分楽しめる短編集です。と言いますか、本書を読んで育った子供さんの行く末が楽しみでもあり、怖くもあり。人生そんなものと早くから諦観するにはもってこいかもしれませんけれど。
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