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著者 | チャック・パラニューク | ||||
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タイトル | ララバイ |
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出版社 | 早川書房 | 出版年 | 2005年 | 価格 | 2100円 |
評価 | ★★★ |
『リング』と『デスノート』を足して2で割って+αした感じ。
それが最初の読後感想です。
子供達が次々に死んでいく。死因は不明。
その出来事を追っていた主人公は、ある古い民謡の一節が人を殺す力を持っていることを突き止めます。それは実際に声に出さなくても、頭の中で思い浮かべただけで、相手を殺すことができます。その力を手に入れてしまった主人公は、その一節が書かれている書物を廃棄するための旅に出ます。
科学文明、物質文明の象徴的な存在であるアメリカで、オカルトが浸透しているのは何とも皮肉な感じですが、人間というのは、どこか超自然的なもの、神秘的なものがないと不安になるものなのかもしれません。
ともあれ、途中途中でインターミッション的に後日談が挟まれているため、何となく先が読めるような感じですが、最後の最後でどんでん返しがあるのは、さすがパラニュークです。
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