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著者 | 入江敦彦 | ||||
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タイトル | イケズの構造 |
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出版社 | 新潮社 | 出版年 | 2007年 | 価格 | 362円 |
評価 | ★★★ |
京都出身。とは言うものの、実際には「京都府」出身。そういう意味で、純粋な京都人ではありません。それでも、やっぱり「あー、京都的な考え方してるなぁ」と反省する場面があります。
京都人的な考え方を乱暴にまとめると、
端的に言えば、「断る」のを極端に嫌がることと、相手と一定の距離感を保とうとするのが京都の人間の特徴だと言えるのではないかと思います。
京都の人にとっては、この2つの要素は、他人との関係を円滑にするために絶対に必要なことです。決して意地悪ではなく、むしろ気遣いなのですが、これが、非京都の人にとっては「イケズ」と感じられる原因になっているのではないかと、僕はそうにらんでいます。
そんな京都の人特有の行動態様をうまく紹介してくれているのが本書です。京都の人にとっては、「そうそう、そうなんだよ」と共感し、京都以外の人にとっては「へー、そうだったんだ」と思わされる内容になっています。
京都人に興味のある方には、お薦めの一冊です。
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