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著者 | ジャン=ルイ・フルニエ | ||||
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タイトル | ぼくの最後の黒い髪 元若者への助言 |
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出版社 | ランダムハウス講談社 | 出版年 | 2007年 | 価格 | 1400円 |
評価 | ★★★★★ |
読後、最初の感想は、
頭のいい人は、同じ結論に達するものらしい。
というものでした。
本書はフランス人が書いたエッセーです。タイトルからも分かるとおり、中年から老年にさしかかった人物が、今の世の中について皮肉を交えた苦言を呈するというものです。
これでピンと来た方もおられるかもしれませんが、この分野、日本には土屋賢二という人物がいます。土屋さんもフルニエさんと同じく、世間の常識に対して、あえて空気を読まずに愚痴るエッセーを数多く発表されています。
土屋さんとフルニエさんとの決定的な違いは、土屋さんが(本人の本意かどうかは別にして)ダメなキャラクターを演じておられるのに対して、フルニエさんは、嫌みにならない範囲で格好良い雰囲気を漂わせておられます。
土屋さんのエッセーがお好きな方にはお勧めな1冊です。
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