09.02 : 隣人よ、なにゆえにあなたは
09.04 : 上々颱風パラダイス
09.04 : 大きくな〜れ
09.10 : 最終絶叫計画
09.16 : 苦悩するデザイナー
09.18 : Right or Left
09.24 : 冷房
09.25 : 非通知
09.28 : 銀座って凄い!
09.29 : サウスパーク
帰りの列車で珍しく座席に座った僕は、カバンの中からゴソゴソと本を取り出しました。
隣に座った男性(推定30代後半)も、僕と同じようにカバンの中から本を取り出そうとしています。
こういう時、本好きの僕は、なんとなく同志愛めいた親近感を感じてしまうわけで、特に悪意もなく、隣に座った男性がなにを読んでいるのか、ちらっと覗いてみました。彼が読んでいたのは、アメリカのグラマラスな女性のヌード集でした。
とは言うものの、29歳独身男性。そんなことではたじろぎません。こう言うのは人好きずきです。僕自身、別に洋モノがダメというわけでもありません。そんなわけで、僕は、自分の本を読み始めました。
列車は東京駅を過ぎ、少しばかり人が混み出した頃、隣の男性は、それまで読んでいた本を片付け、再びカバンの中をゴソゴソし出しました。さすがに、これだけ人がいると、ヌード集を鑑賞するのにためらいを感じたのだろうかと思っていると、彼が次に取り出したのは、ヨーロッパ直輸入と思われるヌード集でした。要するに、隠しなしのやつです。
その後、この人物は、もう一度、日暮里駅で新しいヌード集に取りかかることになるわけですが、まだまだお盛んなんですね。それに比べて、僕は枯れてるのかも……。
上々颱風のコンサートに行って来ました。場所は、藤沢遊行寺。上々颱風パラダイスと名前は変わっても、「夏祭り」の雰囲気はそのままでした。
「9月に入って、勉強に仕事に、頑張るぞ〜!
というパワーを、今日使い果たしてください」
という映美ちゃんの言いつけ通り、はしゃぎまくって燃え尽きた帰りの車内でこれを書いているわけですが、やっぱりいいっすよ、上々颱風。
今回は、お祭り騒ぎを聞きつけた近所の子供達、お母さん達と一緒に、はしゃいでおりました。あやちゃん、あやちゃんのお母さん、その友達の方々、また来年会いましょうね。
普段むやみやたらと強気で、「それはいかがなものでしょうか」とつっこみを入れたくなるほどの自信家な知人ですが、そんな知人にも泣き所があります。それは、
「胸がない」
ということです。
もっとも、知人が主張するところによると、
「胸がないんじゃなくて、胸が大きくないの。『胸がない』のと『大きくない』じゃ、全然違う」
とのことですが、結局、
「胸が小さい」
ことにかわりないんじゃないかと思うわけです。もっとも、そんなことを口に出して言おうものなら、どのような仕打ちが待っているか想像するだけで恐ろしいので、決して言わないのですけれども。
僕は、胸が大きかろうと小さかろうと、あまり気にしない方なのですが(勿論、大きければ、それにこしたことないですけれど)、知人は、自分のバストについて小さな胸(文字通り)を痛めているのだそうです。そんなに気になるのなら、僕が大きくなるようお手伝いしましょうかというと、知人は「どうするのか」と聞き返してきました。もむっす、と答えると、「これだから男って、やなんだよ」と冷たい視線になりました。ホント、ダメっすね、男って。
ともあれ。
そんな知人が、ムハムハと鼻息も荒くやって来ました。なにをそんなに興奮しているのかと思っていると、なんと驚くべきことに、
服の上からでも、はっきりと分かる胸のふくらみ!
どうしたのか、それは。突発性バスト巨大化症候群にでもかかったのか、それともまさか禁断のシリコン注入を……と言うと、平手が飛んできました。
種明かしをすれば、ブラジャーを購入したのだそうです。例の寄せてあげる(あげて、寄せるでしたっけ?)というやつです。
買うときすごく恥ずかしかった。なんかいかにも「あたしは胸小さいでーす。それを気にしてまーす」と言っているようで、と知人は言いました。それって、図星やんと思いましたが、先ほどの痛みを忘れていない僕は、あえて沈黙を守りました。
ただ、どうなんでしょう。結局の所、脱いだら一緒なんじゃ……と言うと、次の瞬間、頭をたたかれました。しかも、グーで。痛いっす。
「あんたは、ほんま、こういうの好きやなぁ」
という知人の冷たい視線におびえつつ、見てきました『最終絶叫計画』。
あまりの馬鹿馬鹿しさに、見終わった後、
「くだんねぇ〜」
と絶句してしまいました。相変わらず、こういうオバカ映画を作らせたときのアメリカ人の暴走ぶりは大したものです。下品というか、悪趣味というか、馬鹿というか、とにかく最初から最後まで「くだらなさ」のオンパレードです。僕は好きですけど。
時事ネタが少ない東京日記ですが、しばらくは社会的にホットな話題をお届けしてみようと大胆なことを考えている今日この頃、オリンピックっすよ、皆様いかがお過ごしでしょうか。ちなみに、今週の僕はイベントのお手伝いで、火曜日からは明治大学に行きっぱなし、木曜日からは幕張でのホテル生活が控えていたりします。
近況報告はこのぐらいにして。
仕事で時々、広告とかポスター、チラシなんかのデザインをどうするかということを考えることがあります。と言っても大したことをしているわけではなく、僕は、デザインセンスはからっきしなので、基本的にはデザイナーさんが作ってきた案に感心しているだけなのですけど。しかも、運のいいことに、今一緒に仕事をしてもらっている人は皆センスがいいんですよ、これが。
ともあれ、こういうデザインものって、万人を満足させることは不可能なわけで、どんなにいいものを作っても、くさす人はくさす訳です。僕のような、図太いというか粗雑な性格の人間は、自分の作ったものを悪く言われても、「まぁ、そう言うことをいう人もいるよね〜」ぐらいにしか感じないのですが(そう言う性格だから、デザイン関係に不向きなのでしょうけど)、考えてみれば、デザイナーって割のあわない仕事っすよね。
しかし、そう分かっていても、さすがにそれはいかがなものなんでしょ、というのが、毎度毎度のオリンピックのコスチュームです。
赤白スーツも、どうかと思うのですが、今回のレインボーも、ちょっといただけないと思ったのは僕だけでしょうか。色彩もどうかと思うのですが、それ以上に、あの形、あれじゃ、まるで、てるてる坊主。確かに最近、日本じゃ豪雨続きだけどねぇ。それとも、もしかして、世界の強豪に対して手も足も出ないってこと? マントにこだわりたいのなら、木枯らし紋次郎にすりゃよかったのに、と不謹慎なことを言っていたりします。
個人的には、なまじ統一しようとするから無理が出るわけで、どうせなら選手それぞれの私服で行進させればいいんじゃないかと、かねがね思っていたりします。だめでしょうか。
僕が今働いているところは、7階建てのビルの3階です。古い建物の割には、エレベーターが2基あります。
普段は、「まだまだ若い者には負けないぜぇ」てな具合で、階段を利用しているのですが、夜遅くなると階段の電気が消えてしまい、エレベーターを利用することになります。
そこで困るのが、
一体全体、右か左か、どちらのエレベータが来るのか分からない!
ということです。だいたい3回に1回ぐらいしか的中しません。
先日も右側のエレベータの前で突っ立っていると、左側のエレベータが開き、たまたま考え事をしていたということもあって、気付かずにしばらくボケーッとしていると、エレベータから、
「乗られますか?」
と声がして、慌てて飛び乗ったわけですが、運悪く中には美人なお姉様が!
めっちゃ恥ずかし〜
ともあれ。
こういう失態を繰り返さないように、先日来僕はエレベータの法則を研究していました。その結果、判明したことをここに慎んでご報告いたします。題して、
「西新橋アネックスビル・エレベータの昇降に関する基礎ルール」
【ルール1】
一方のエレベータが任意の階より上層にあり、他方が下層にある場合、押されたボタンが下降であれば上層にあるエレベータが、上昇であれば下層にあるエレベータを稼働すべし。
従って、2階と6階にエレベータがあると仮定し、3階で下降ボタンが押された場合、「必ず」6階の方に注目すること。
【ルール2】
乗客予定者が何らかの理由により明らかに急いでいる場合、最も離れた階層にあるエレベータを稼働すべし。
従って、4階と6階にエレベータがあると仮定し、3階で下降ボタンが押された場合、「必ず」6階の方に注目すること。
【ルール3】
エレベータは、可能な限り最下層ないし最上層に位置しなければならない。この条件を満たすため、一方のエレベータが下降を開始した場合、他方のエレベータは上昇を開始しなければならない。
従って、2階と4階にエレベータがあると仮定し、2階に位置していたエレベータが下降を開始しているならば、3階で下降ボタンが押されていようと、4階のエレベータは上昇を開始する。
【ルール4】
このエレベータの動作は、ファジー理論によって制御されている。常に乗客予定者の意図を裏切らなければならない。
【ルール5】
以上のルールは、美人には適用されない。
僕のような寒がりの人間にとって、この時期は結構辛かったりします。
最近ずいぶん涼しくなったとはいえ、屋外はそれでもまだまだ暑く、結構辛いわけで、避暑のため喫茶店に逃げ込むことになるわけです。ところが、どういうわけか、クーラーがききすぎているんです。10分もすると寒くて仕方なく、一人でガタガタ震えだすことになります。かと言って、外に出たらやっぱり暑いし……。
父が昔気質の人で、「夏は暑い。冬は寒い。文句あっか」といった環境で育ったこともあってか、僕はどうもクーラーとか扇風機が苦手です。しかし、それを差し引いても、ちょっとクーラーをきかせ過ぎなのではないでしょうか。
寒くないっすか、と知人に聞くと、知人は不思議そうな顔をして、「そうか?」と答えます。そりゃ、あんたは皮下脂肪が多いからと愚痴ると、テーブルの下で蹴りが入りました。
それにしてもどうなんでしょう。やっぱり、クーラーの効かせすぎは、いかんと思うのですが。
携帯電話歴半年の冨倉です。まだまだ初心者っす。
さて、携帯電話が便利な点は、着信した相手の電話番号が分かる点です。もっとも、最近は、普通の電話機にもナンバーディスプレイとかいうのがあるらしいのですけれど。
ともあれ、僕は秘密主義者ではありませんし、基本的に電話が苦手ということもあって、知人か友人、あるいは仕事関係にしか電話をかけないので、電話番号を隠す必要性を全く感じていなかったりします。
ところで、知人の上司は携帯を非通知にするタイプなのだそうですが、先日、彼女の携帯に電話をかけてきたのだそうです。知人は、一応、女性ということもあり、わけの分からない相手とはかかわりたくないという主義で、非通知の電話に出なかったのだそうです。そうすると翌日、「なんでオレの電話に出なかったのか」と苦情を言ってきたのだそうです。
「そんなん分かるかい!」
というのが知人の言い分です。
今回ばかりは僕も知人の主張を支持せざるを得ません。非通知にしといて分かれってのは、さすがに無理でしょう。エスパーじゃないんだから。そう言うわけの分からない人が側にいると困るよね〜と慰めていたところ、僕の携帯にも非通知の電話が入ってきました。誰だ? 誰だ? と思いながら電話に出ると、職場の上司からの携帯でした。意外といるんですね、携帯を非通知にしている人。
ちなみに、この上司は、あっこさんの夫ではありません。念のため。
仕事を終え、映画を観に銀座に行った帰り、喫茶店でだべっていた時のことです。
年齢で言えば僕と同じぐらいの若奥様風の女性が、備え付けの公衆電話で話していました。聞くとはなしに聞いていると、どうやら彼女は銀座に買い物に来た帰りで、ちょっと喫茶店で休憩しているようです。電話の向こう側には、奥様の帰りを待ちわびている旦那さんがおられるのでしょう。女性は、帰りが遅くなること、従って、夕食は旦那さん一人で適当に食べておいてみたいなことをおっしゃっていました。よくある光景です。
ところが。
彼女は、夫に次のものを食べておけと命じました。
「冷蔵庫に鮎のマリネがあるから、それ食べておいて」
鮎のマリネ!
思わず顔を見合わす29歳(独身)と30云歳(独身)。そもそもマリネって、どんな食べ物じゃと聞くと、知人に「恥ずかしいこと言うな」と叱りとばされたわけですが、冷蔵庫に鮎のマリネがある生活。銀座は凄いところです。
それにしても、
鮎、食いてぇ〜!
だからさぁ、ラブロマンスとまでは言わないけれど、せめてミッションインポッシブルとか、そういうメジャーなものを見に行けよ。という知人の冷たい視線におびえつつ、観てきました、『サウスパーク』!
ファック、ビッチといった下品な言葉で笑いを取るカナダの人気コメディアンに怒り狂ったPTAは、子供たちが悪くなったのは、問題のコメディアンに代表されるカナダ人のせいと、コメディアンを逮捕し、カナダに宣戦布告を行います。件のコメディアンが処刑されたとき、サタンが復活することを知った子供たちは、コメディアン救出のためのレジスタンス活動を開始します。カナダ進攻作戦に備えてアメリカ軍は黒人を使った人間の盾作戦を立案し、ステージではウィノナ・ライダーが、あっと驚く芸を見せ、地獄では、サタンとフセインが、うっふんな関係に……といった具合で、バスター・キートン以来のハチャメチャ・コメディが展開されます。しかも、全編ミュージカル仕立て。
最近、日本では、テレビやゲームが子供に悪影響を与えているといった論調が展開されていますが、そういう倫理感あふれる方々は見ない方がいいと思います。