11.04 : 電報でーす
11.14 : 動体視力
11.18 : ダビング
11.28 : ROBODEX
11.29 : ROBODEXに砕け散る
9月、10月とバタバタした日が続いています。この調子だと11月もバタバタしそうです。
こう書くと、真面目なサラリーマンとして働いているかのような錯覚を自分でもしてしまいますけれど、実際には
単にバタバタしているだけ
という気がしないでもない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
気がついたら、知人の30云回目の誕生日だったりします。知人曰く、
「30超えたら、誕生日の回数は数えないものなのだよ、明智君」
とのことで、だったらいっそのこと誕生日等というイベントをしなければいいのではないかという気がしないでもないのですけど、
「それと、これとは別」
ということなのだそうです。なんか、腑に落ちない。
ともあれ。
関西人ということもあってか、基本的にウケを狙いたがる悪質な性分。誕生日プレゼントでウケをとる必要ないだろうという警告は、僕の中では却下です。やっぱり、笑いをとれんといかんでしょ、と一人で納得しつつ、色々と考えたのですが、今回はバタバタして、なかなかゆっくり物色する時間を作れません。刻々と迫るタイムリミット。加えて、手渡しする時間もとれそうになさそうです。せっぱ詰まった僕が最終兵器として選んだのは、
電報
でした。しかも、
くまのプーさん電報
29歳の人間が、30云歳に送りつけるには、子供っぽいんじゃないかという気がしないでもないですけれど。
ちなみに、反応はと言うと
絶句した
とのこと。やったね(本当にそれでいいのか?)
秋をすっ飛ばして、冬が到来したんじゃないかと思っている今日この頃。寒がりの僕は早くもコートを手放せません。
先日、ひょんなことから大学4回生の知り合いができました。大学4回生と言えば、この時期、卒業論文の真っ盛りです。彼女も例にもれず、卒業論文に苦しめられているのだそうです。
どうでもいい話ですが、脳天気な性格と言うこともあってか、僕は悪夢にうなされるということは滅多にありません。ただ、大学を卒業して以来、卒論の締切に間に合わない、あるいは卒論が不可だったという夢を見て、うんうんうなされることが時々あります。どうやら仕事の締切が迫っている時に、こういう夢を見るようで、やっぱり仕事はチャキチャキと片づけた方がいいんでしょうね。
ともあれ。
温情で通してもらったとしか思えない出来だったと自負している(威張るようなことじゃないですけれど)僕とは違い、真面目な彼女は、現在、一生懸命卒論に取りかかっています。
卒論に限らず、論文を発表する作業としては通常、
というステップを踏みます。彼女は、今、第5段階に突入しているのだそうで、遅筆で有名な僕としては、11月上旬に第5段階まで到達しているのは、
「驚異的なスピード」
だと思うのですが、彼女にとっては、初めての経験のこと、気が気でないわけです。
というわけで、ここ最近の彼女は自宅に閉じこもり、卒論に取り組んでいるのだそうです。
そんな彼女が、気晴らしもかねて久しぶりに近くのコンビニに買い物に行ったところ、
「びっくりした。なんか、視界が追いついてこないの。動体視力落ちてるかも」
大丈夫っすか。というか、卒論にそこまで根つめる必要ないと思いますよ。
仕事の関係で、5分間程度の資料用ビデオを30本分ダビングする作業をしました。
辛かった〜
30本でしょ、しかも5分程度でしょ、全然問題ないやん、わざわざ優秀な人の貴重な時間をとるほどの仕事じゃないっす、と一緒に仕事をしてくれている人の「やりましょうか」という温かい声を断り、土曜日の昼からのこのこと職場にやってきて作業を始めたわけですが、30本×5分=150分。約3時間、延々と同じ映像を見続けるわけで、基本的に飽きっぽい僕は、5本目で早くも
ごめん、僕が悪かった、勘弁してくれ
と自分でも誰に謝っているのか分からないまま泣きが入り、10本目を過ぎた時点で、タバコが1箱消え、半分終了時点で
辛いよー、帰りたいよー
とすっかり幼児退行していました。
しかも、5分ごとにテープを入れ替えなければいけないため、ビデオの前から離れるわけにもいかず、まさに洗脳状態。恐るべしマインドコントロール。修行するぞ修行するぞって、ちょっとネタ的に古いっすね。
ともあれ。
まさにビデオ三昧な一日を終え、帰宅すると知人から
「バスター・キートンのビデオが手に入ったぜい」
との連絡。今日は、エッチなビデオでも見たくないっす。
勿論、僕はそれほどもてる方ではないので、それほど女性経験豊富というわけではないですけれど、それでも29歳。人並みよりちょっと少ないぐらいには、女性とつきあったことがあるわけです。
ところが、今一つ僕が納得いかないのが、どういうわけか僕が提案するデートの行き先は一笑に付されることが多いことです。
確かに、僕はおおざっぱです。それは認めましょう。出たとこ勝負的なところが多分にあるところもおっしゃるとおりです。とりあえず出かけて、その先で何か面白いものがあればそこに駆け込むといったことも何度もありましたし、なければただぶらぶらと散歩することもしばしばありました。そこまでひどくなくとも、映画の始まる時間を予め調べておくなんてマメなことはできないし、どこそこの料理がおいしいなんてことをチェックしているなんて気の利いたこともできません。
書いていて、自分でもちょっといかがなものかと思いだしてきましたが、ひとまずそれはおくことにして。
話は変わりますが、ROBODEXです。面白そうですね。やっぱりこれからはロボットです。ようやく21世紀らしいというか、子供の頃、多くの男の子があこがれた人型ロボットの登場も目前と言っても言いすぎではないでしょう。根が子供な僕は、列車の中吊り広告を見た瞬間、
「行くしかないっしょ」
という気分になるわけです。
問題は、開催場所です。みなとみらい? どこそれ。
困ったときは、一人で悩まずにさっさと周囲に聞いてまわるのが一番です。早速、知人に連絡を取りました。
「みなとみらいという所に行きたいんですけど……」
と恐る恐るたずねると(それにしても、どういうわけで僕は知り合う女性、全てに下手に出るようになるのだろう。謎です)、知人は、「あんたにしては、しゃれたところに行くではないか」と上機嫌で答えました。最近珍しいことです。勢いづいた僕が、「一緒に行きますか?」とたずねたところ、「行くよ」とのこと。ますますもって珍しい。
しかし、いいことはそう長く続きません。
「で、みなとみらいに何しに行くのか」
と知人がたずねてきました。
「ROBODEXとかいうものに、行くっす」
と僕が答えると、「何それ?」とのこと。知らないんですか? 今や世間ではロボットが熱いっす。AIBOとかプーチとか。それでもって、今のロボットはファジー理論を取り込んで自律式なんすよ、すごいんすよと一生懸命説明すると、知人はしばしの沈黙の後、
「自分、何歳か自覚してる?」
ロボットはお嫌い?
というわけで、珍しく続きものになっている今日の東京日記ですが、ROBODEXです。
正直に言って、僕の周囲ではそれほど盛り上がっていなかったので、やっぱりまだまだロボットはマイナーな存在なんだろうとたかをくくっておりました。
が、しかし。
昼前にのこのこと会場に着いた29歳(独身)と30云歳(独身)の目の前には、人、人、人の行列。なんじゃこりゃ。と戸惑う2人組にとどめを刺すかの如く、
「入場まで3時間待ち」
のプラカード。
自慢ではありませんが、僕は短気な性分なので、列に並ぶということができません。しかも、3時間もボーっと突っ立っているだけなんて、想像するだけでぞっとします。この点については知人も同様で、あそこに入るのは無理と意見の一致を見ました。
意見こそ一致したものの、しかし、
「相変わらず、調査不足っていうか、詰めが甘いというか、なーんにも考えてないやろ」
と突っ込みを受けてしまいました。くやし〜。
ともあれ、わざわざ遠出をして横浜まで来たのに、目的のASIMOはおろか、会場にすら入れなかった29歳男性。やっぱ、だめっすか。
知人の機転で、中華街食べ歩きコースへと急遽変更された今回の横浜行き。毎度毎度お世話かけます。
今回はさすがに少し反省中の冨倉