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01.02 : 冨倉家の家訓
01.08 : 見えない客人
01.16 : フルCG映画って難しいかもしれませんね
01.21 : 白銀の山
01.27 : 依然としてMacは冷遇されているのだろうか
01.28 : 名所は作られるもの
ジェニファー・ロペス、マンディ・ムーア、そしてブリトニー・スピアーズが次々と新曲を出す中、どうしたアギレラ、のんきにクリスマス曲集なんか出してる場合じゃないだろうとヤキモキしていた全国1000万(推定)のアギレラ・ファンの皆様、もう聴きましたか、『just be free』。僕はようやく手に入れました。ついでに、No Doubtもニュー・アルバム出しましたね。
などと、ちっとも新年ネタじゃない書き出しではじめてみた今年最初の東京日記。お年玉は配り終えましたか? まさか、もらったなんて人はいないでしょうね。それ、羨ましすぎです。
それはともかく。
今日の日記は京都は亀岡の実家で書いています。外では雪が降っています。寒いです。そんな中、父親が神妙な顔をしてやって来ました。なんだなんだといぶかしく思っている息子(30歳独身)に対して、冨倉家の家訓を伝えると言い出しました。
家訓って、あーた……
一部で誤解があるようですが、別に我家は由緒正しい家柄というわけではありません。一般庶民以外のなにものでもないです。確かに「冨倉」という名字は少しばかり珍しいですが、同姓の文学者とは特に関係ないです > りえさん
ともあれ。
家訓です。父親が珍しく真面目な顔をしているので、僕も思わず正座しました。これは代々我家に伝わっているものだと前置きしてから、父親は重々しく口を開きました。曰く。
その1 友達は大切にしろ。
その2 友達を捨てても、保証人にはなるな。
保証人って言われても、少なくとも僕に保証人を頼むようなあんぽんたんはいないですよと言うと、貯金はいくらぐらいあるのかと聞き返してきました。「ない!」と胸を張って言うと、
その3 金は貯めろ
それは無理です。
カップルの会話って、どうしてああもグダグダなのだろう。だめだろ、それは。
などとかなり不穏当な発言で始まる今日の東京日記。今は相手してくれる人もいないです。料理を作ってくれる猫は(残念ながら)いません > 元上司様
ともあれ。
いつものように朝遅く起き出して、朝食を食べようと近くの喫茶店に出かけました。その日の珈琲画伯は、普段よりも客が多く、定位置を確保できずに、おとなしく奥の隅っこの方に陣取りました。斜め前にはアニメの話題で盛り上がっている20代後半のカップル、左隣には40代から50代前半とおぼしきおじさんです。
こういう場合、警戒すべき対象はカップルと相場が決まっています。案の定、「それはどうか」的な会話が繰り広げられ、結構ネタにできるかもと思っていました。
その時です。
「それは失礼だろ!」
という声が隣でしました。
まるで心の中を見透かされているかのようで、思わずごめんなさいと心の中で謝りつつ、声のした方を見ると、おじさんがなにやら怒っていました。
最初、僕は僕が何かしでかしたか、それとも店員さんが何かしでかしたか、どちらかだろうと思っていました。ところが、どうも様子が変です。彼が何か文句を言っている相手は、彼の目の前の席に座っている人のようでした。
が、しかし、そこには誰も座っていません。誰かがいた気配もありません。しかし、彼は怒っています。どうも土地の取引か何かでもめているようなのですが、何しろ相手が僕には見えないので、実際のところは何もわかりません。
その昔、清水義範の短編小説で似たような話がありましたが、そういうことなのでしょうか。ただ、清水義範の作品は、リリカルな内容だったのですが、現実はとてもリリカルとは言えません。なにも大声出すことないのに……。
今日の教訓。
公共の場で怒鳴ったら負け。
緑色したクールなやつという前評判に負けたわけではないのですが、『シュレック』観に行ってきました。
全編CGということで、僕の中で比較の対象は『FINAL FANTASY』に当然なるわけですが、結論から言えば、
どっちもどっち
CGのできという点では、『ファイナル〜』が実写志向、『シュレック』がコミック志向という違いはあるものの、両方とも登場人物の動きも含めて結構よくできています。特にシュレックでは、コメディタッチにしたことが成功して、違和感なく仕上がっています。
ただ、CGに全力を使い果たして、ストーリーの方がお座なりになってしまっているのが、非常に残念です。
あの落ちは政治的に正しくないんじゃないか!
というのが僕の感想です。それでもって、
どうせ政治的に正しくないんだったら、
徹頭徹尾政治的に正しくなかった方がよかったのに!
とも思います。やっぱりチャップリンがメジャーで、キートンは少数派なんでしょうか。
僕が最後にスキーをしたのは、高校2年の時のスキー研修ですから、かれこれ13年経っています。元々、根っからの寒がり。寒いときに寒いところに行くとはなにごとかと言っていたのですが、この週末、職場の人達と軽井沢にスノーボードをしてきました。
いやー、面白いですね、スノーボード。
30歳になって初めてのスノーボード。当然の事ながら、体は自分の思ったとおりに動かず、こける、ひっくり返る、滑り落ちると折しもセンター試験の真っ最中、受験生には禁句の連続。結果、一日目、肘、膝、おしりにしっかりと痣を作っていました。しかし、広がる青空を、雪煙を上げて派手にひっくり返って見上げるのも楽しいものです。
二日目。節々が痛い。筋肉痛等々、はっきり言って満足に体が動かない状態にもかかわらず、スノーボードの楽しさには勝てず、滑るよ僕は、と周囲が心配して止めるのもきかず、再び出撃したところ、見事に玉砕していました。
などと、今でこそ呑気に書けるだけの余裕を取り戻していますが、当日はそれどころではありませんでした。
繰りかえしますが、最後にスキーをしたのは13年前です。スノーボードそのものは初体験です。最初僕は、ふもとでちんたらと練習するものだとばかり思っていました。ところが、
「それじゃ、リフトに乗りますから」
とインストラクター役のS君は、あっさりと言います。
マジですか!
がらがらと登るリフト。出発点、めちゃくちゃ小さいんですけど、とすでに腰が引けている僕に対して、S君は
「こういうのは滑って覚えるものですから」
とあっさりと断言します。はたして僕は無事にふもとにたどり着けるのでしょうか。
案の定、無事にはすみませんでした。はっきり言って、何度こけたか覚えていません。しかし、最初はいいんです。こけたと言っても、別にスピードが出ているわけでもなく、立てたと思った瞬間に目の前に青空が広がっているような状態ですから、ダメージは少ないです。しかし、次第にどうにか立てるようになり、しばらく滑り落ちることができるようになるのと比例して、こけたときのダメージ大きいです。
ほうほうのていでなんとか出発点にたどりつくと、再びS君が、
「じゃ、もう1回リフトに乗りましょう」
マジですか!
などと言うことを半日繰りかえしたあげく、ホテルに着く頃には、身も心もボロボロ。いわゆる一つのたそがれ状態。
翌日。こういうのは集中して体に覚え込ませるべきという方針の僕としては、周囲の心配をよそに、再びスキー場へと繰り出しました。
結果だけを言いましょう。
惨敗です。
なんの進歩もないまま、ただ、滑り落ちる、こける、ひっくり返るという事を延々半日繰りかえしていました。でも、本人はいたく満足していたので、よしとしています。
ただ、これを書いている月曜日。動きは通常の1.3倍(当社比)遅いです。年取りました。
いつも親しくしていただいている先生から、
「冨倉君、宛名印刷ソフトを入れたいんだけど、何がいいかねぇ」
と尋ねられました。
先生の希望としては、
の2点です。
第1の要望については、「何が簡単か」というのは人それぞれなので、とりあえず僕が使っているクレオの「筆まめ」を勧めようと思いました。
別にクレオの回し者というわけではないのですが、「筆まめ」はかなりいいです。な〜んにも考えなくても、ちゃんと葉書に宛名を印刷できるのは当然として、細かい部分でも、結構「おぉっ」と思わされることが多く、重宝しています。
ところが。
Mac版がない!
どういうわけか、Mac版の「筆まめ」は、漢字Talk時代で開発が止まっているのです。なぜに〜!
漢字Talkって、もう随分前ですぜ、だんな。確かにその当時はMacってもうダメだよね〜という世間一般の風潮でしたが、その後、MacOSになって、iMac とか iBook とか出て、結構盛り返してきているのに……。
とりあえず、先生には「筆まめはダメかもしれません……」と一言メールを出しておきましたが、新型 iMac を予約しようとしていた時期だけに、僕の中では結構ショック大きいです。
クレオさん、やっぱりMacはダメですか?
サイトで読後感想を公開するようになってから、なんだかんだ言いながら、もうすぐ2年が経とうとしています。相変わらず乱読状態で、依然として系統立てて読書する習慣が身に付いていないのですが、それはともかくとしまして。
読後感想を公開するようになってから、感想に対するメールをいくつかもらっていたのですが、時々、著者ご本人からの丁寧なメールを頂くことがあります。
あいたたた!
なにが痛いって、僕の読後感想文って、小学生の感想文以下というか、読書メモに毛の生えた程度のものです(そんなのを公開するのもどうかという説もありますけれど)。しかしまぁ、こういうのでも楽しんでくれている人がいるわけで、それはそれでいいかとも思っているのですが、どういうわけかメールを頂く著者ご本人というのが、
けっこう僕的にはきつめの評価だったものが多い!
それにもかかわらず、実に心のこもった丁寧なメールを頂くと
穴があったら入りたい気分になる!
わけです。
とりあえず批判だけなら誰でもできると肝に銘じつつ、今日ものんびりと喫茶店で本を読んでいます。
と言い訳はこのくらいにしておいて。
さて、久しぶりに前の職場に行って来たのですが、その途中、宝くじの売り場を発見しました。
実はどういうわけか僕は、くじ運が全くない人間で、当たり付きのアイスキャンデーから始まって、近所のスーパーのくじ引きに至るまで、この種のものって当たったことありません。
勝てない勝負は最初っからしかけないのがモットーの僕としては、ふーん、こんなところにも宝くじの売り場が進出してきたんだぐらいの軽い気持ちで通り過ぎようとしたのですが、その時です。
大当たりの名所
おいおい、大当たりの「名所」って、どういうこと?
僕の記憶が確かなら、ここはつい数ヶ月前までチケットの販売店だったはずです。その前は、ネクタイ屋さんで、その前は靴屋さんだったと記憶しています(どうでも、いいですけど、テナントが変わる場所って、本当に面白いくらいショートスパンで変わりますね)。「名所」となるほど歴史があるのか? って言うか、
出たのか大当たり?
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