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03.16 : 泣く子と地頭には勝てない
03.18 : 美人の基準
03.21 ; アイドル万歳
03.25 : びっくり箱
03.25 : MacWorld
03.27 : 勝負の季節
もともと血圧が低めなこともあって、基本的には朝に弱いのですが、どういうわけか僕は、起きられるときは、目覚まし時計が鳴り出す前に起きますし、起きられないときは、目覚まし時計がなろうがどうしようが絶対に起きないわけです。目覚ましの意味ないよなぁと悟ったのが、24歳の春だったと記憶しています。
そこで困るのが、この時期です。春眠暁を覚えずとはよく言ったもので、この時期は本当に起きられません。
一応、社会人、遅刻はマズイと枕元に時計を置いているのですが、東京に出てきてからの5年間、目覚まし時計で起きたためしがありません(いばるようなこっちゃない)。ここ最近、ジュン君日記の更新がまちまちになっているのは、そういう理由だったりします。心配してメールを送ってくださったMさん、体調崩しているわけではないです。
それはともかくとして。
子供って、泣くよね〜。
普段は確かに可愛いかなと思わないでもないのですが、一端泣き出すと、どう手をさしのべていいか正直分かりません。しかも、幼児の泣き方って、世界が今まさに破滅するときですら、そんな悲しみ方はしないだろというぐらいの勢いで存在感をアピールするわけです。幼児が泣き出すと、いたたまれない気分になるのは僕だけでしょうか。
さて、この週末、私用により亀岡に帰っていたわけですが、新幹線の切符を買う列の中から、女の子の泣き声が聞こえてきました。行列から顔を出してみると、僕のいるとことから3つほど先のところで、若い母親に抱かれた小さな女の子が、大泣き状態になっていました。先ほど、泣き声が聞こえてきたと言ったのは、すごく控えめな表現で、なにがそんなに悲しいのか、実際には限りなく叫び声に近い状態です。母親は何とかあやそうとするのですが、女の子は泣きやみません。まさに、
周囲の視線、独占状態!
結局、女の子は母親が切符を買い終わるまでずっと泣き続けていました(正確に言うと、改札を通ってからも泣き続けていたのですけど)。
ともあれ、女の子の泣き声が遠ざかったことで、なんとなくホッとした雰囲気になった行列は、粛々と進み、いよいよ僕の前の人が切符を買う順番になりました。
目的地を告げた前の紳士は、指定席にするかどうか聞かれました。タバコは吸いますかと聞く駅員に対して、「特に指定はないが……」と紳士は答えました。
「さっきの子供とは違う車両がいい」
それ僕も。
先日、この東京日記を愛読してくださっている方から、メールが届きました。内容は、しばしば僕が美人という形容を使っているが、僕の美人の基準は何かというものでした。
この際ですから、はっきり言いましょう。
僕の周りには美人多いです。
これ本当です。お世辞とか、周囲との関係を円滑にしよう等という小賢しさ抜きで、本当に美人が多いです。もちろん、僕の場合、性格がきついこともあって、美人じゃない人には無意識の内に近づかないようにしているという説もありますけれど。ただ僕にとって非常に残念なことに、
美人だと思う人は既婚者が多い
もしくは
結婚していなくても、ちゃんとお相手がおられる
ことです。手出しできないです。
ともあれ。
昔から僕は、あまり好みのタイプというのがなかったりします。髪が長かろうと、短かろうと似合っていればいいし、胸は大きい方がいいと普段は思うものの、なくても、あまり気になりません。
基本的に常識と非常識のバランスがうまくとれている人って素敵だなと思いますし、楽しいときは楽しい顔、怒っている時は怒っている顔ができる人も素敵だと思います。それよりもなによりも、
僕にできないことができる人
こういう人には、男女問わず、無条件に負ける癖があります。人間、顔じゃないという人もいますけど、ある年齢を超えれば、やっぱりある程度、顔に出てしまうわけで、人間的に素敵な人って、外見的にも素敵だというのが僕の数少ない主張です(とりあえず、自分のことは棚に上げて)。
以上は普段ちゃらんぽらんなことをいっている僕に似合わず、結構本気でそう思っているのですが、これだけでは面白くないわけで、これまで僕が美人だと思った有名人を列挙してみます。
以上、僕が美人だと思う有名人でした。日本人が少ないのは、僕がバタ臭いのが好きというよりは、単に日本の芸能界に疎いだけだったりするのは内緒です。
今日の話は、とりあえず僕自身の顔の美醜は棚に上げます。
先日、僕にしては珍しく女性と一緒に夕食をとりました。しかも一度に4人も。さらに、さらに4人とも(多分)20代前半。
こう書くと、「おっ、ついに冨倉にも春が来たか」と思われるむきもあるでしょうが、実際には、
店が混んでいたので相席になっただけ
だったりします。
ともあれ。
こういう時、こまめな人なら早速お近づきの印にとかなんとか言いながら声をかけるのでしょうが、あいにくなことに僕は出自が貧乏なので、食事中は黙って黙々と食べる人間だったりします。さらにその時、本を読みながら食べていた(行儀悪いですね)こともあって、とても女性に声をかけるどころの状況ではありませんでした。
さて、4人の女性は、世間一般的な基準から言って「かわいい」「普通」「普通」「4番センター松井」でした。
横路にそれますが、女性の4人組って不思議ですね。4人寄ると必ず1人は「4番センター松井」がいるものです(フェラーリ・バリチェロでも可)。相対的比較の問題ではなく、絶対的基準から言ってそうなるようです。これが男4人組なら、「ミニラ」「ドズル」「インスマウス」「Dr.ヘル」になるわけですが、なぜか女性の場合は、男性のような奇相カルテットにならずに、1人だけ孤高の道を歩んでいるわけです(くどいですが、僕のことは棚に上げます)。
閑話休題。
女性3人寄ればかしましいと言われますが、4人集まると、かなりとんでもないことになります。どうやら、少しアルコールが入っておられるようで、それはもう、とんでもないことになっていました。隅っこの方で黙って本を読みながら食事をしている僕なんか、完全にアウトオブ眼中なわけで、仕事の愚痴(主に同僚の悪口)、誰かさんの鞘当て(結局、これも悪口)、彼氏の悪口と、
悪口ばっかりかい!
というような状況でした。
そんな中、唐突に(いえ、本当は脈絡があったのかもしれませんが、別に僕もすべて聞いていたわけではないので……)アイドルの話になりました。「誰それ君って格好いいよね〜」、「えー、うそー、趣味悪い」「そんなことないよ、歌も上手いし」等々、僕の知らない人の名前が飛び交いつつ4人組はアイドル談義に花を咲かせておられました。
その時、唐突に(今度は本当に唐突に)
「ヒロスエって、可愛くないよね!」
との発言が飛び出しました。
ファンの人には申し訳ありませんが、実は僕も広末涼子(漢字あってますか?)が可愛いという気持ちがよく分かりません。初期の頃に魚眼レンズでさんざんからかわれたことがいまだに記憶にはっきりと刻まれているからかもしれませんが、彼女が可愛い、ましてや美人と言われると、首をかしげてしまいます。
が、しかし。
発言の主は4番センター松井!
思わず、鏡見たことありますか? と突っ込みを入れそうになってしまいました。さすがに30歳(まもなく31歳)、本当に声を出すことはしませんでしたが、
4番センター松井にブスだと言われたら、ヒロスエも立つ瀬ないでしょ
そんな気持ちで一杯になっていました。
しかし、アルコールの入った4番センター松井の勢いはとどまることなく、その後も、深田恭子、菊川なんとか(ごめん、しらない)、乙葉などなど、次々と切り捨てておられました。
どうでもいいですけど、なぜあなたはそんなにアイドルを知っているのでしょうか。僕が知らなすぎるだけ?
僕はしばしば喫茶店でボーっとしたり、映画館でボーっとしたり、公園でボーっとしたりと、
ボーっとしてばっかり
ですが、それはともかくとして。
外で大半を過ごしていると、やはりチェックしておかなければならないのが、トイレです。小さな喫茶店だと男女別なんてことは、まず滅多にないわけです。
そんなある日、いつものように喫茶店(この日はなぜか新宿)でボケーッと昼下がりを過ごしていたところ、尿意を感じました。そそくさと席を立ち、レジの横の奥にあるトイレへと僕は向かいました。
トイレの表示は青。つまり未使用です。
しかし、かつて未使用だと安心して開けたところ、中におばちゃんが入っていて「ノックしなさい」と怒られた経験を持つ僕としては、一応念のためノックしました。反応なしです。開けても大丈夫と判断した僕は、思い切りよくドアを開けました。今思い返しても、ここまでの僕の判断は間違っていないと思います。
が、しかし!
残念でした〜!
中にはおじちゃんが便器に腰掛けながら、にっこりとブイサインを出されておられました。「入っていたんだよ、実は」とはおじちゃんの弁です。
ブイサイン出す余裕があるなら、鍵かけて……。
今年も行ってきました MacWorld!
とは言うものの、今年は元気なかったですね。
MacWorldに関してだけいえば、メーカーブースにはほとんど興味がなく、もっぱらユーザーグループの怪しさだけを観に行っている僕としては、かなりがっかり感強かったです。
95年以降、Macはマイクロソフトの陰に隠れて、今一つパッとしなかったのは事実ですが、そんな中でもユーザーグループだけは別格でした。怪しさ満点というか、よくまぁ、そんな間の抜けたこと(誉め言葉)考えるなぁと、もうそれだけで僕のような人間は嬉しくなっていたのですが、今年はちょっとその怪しさにもかげりが見えていました。
健全化といえば、健全化の方向なのでしょうが、僕としては
健全なマックユーザーなんて、マックユーザーではない!
と思ってしまうわけで……。
そんな中、怪しいといえば失礼なのですが、OMEは、僕としてはかなり興味深い試みでした。こういう方向性が正しいと、かなり前からそう思っていたりします。頑張れ、OME!
今日は、MacWorldの感想だけ。特に落ちはないです。
探しているときに限って、なかなか見つからないものですね、タバコの自販機。
などと間抜けな達観をしている場合ではなく。
人生は常に勝負です。いくつになっても闘争心を失ってはいけません。戦う気持ちを忘れたロバは、ただのロバです。戦っているロバもただのロバですけれど、それはともかくとして。
最近、僕は毎朝戦っています。相手は自動改札機です。ここまで読んで、古くからこの東京日記を読まれている方は首をかしげられたかもしれません。あんた、SUICA使いでしょ、戦うもなにも……と。確かに僕はSUICAを使っています。SUICAを使い始めて早くも3ヶ月。立派なSUICA仲間の一員と言えましょう。しかし、しかしです。人生そんなに甘いものではないのです。
現在、僕は東十条駅からJR京浜東北線で上野駅まで出て、そこから営団地下鉄日比谷線に乗り込みます。ちなみに、真っ直ぐ乗り換えればいいものを、上野駅周辺の喫茶店でボケーッと新聞を読みつつ朝食を取り、いくつかの朝の行事をこなしてから日比谷線のホームに向かっているなどということは、口が裂けても言えません。帰りは、全く逆に上野駅で日比谷線からJRに乗り換えています。真っ直ぐ家に帰ればいいものを、上野駅の本屋で立ち読みしたり、玩具屋を見物したり、喫茶店で本を読みながらボケーッとしてから家に帰っているなどということは、やっぱり口が裂けても言えません。
ともあれ。
ここで問題となるのは、営団地下鉄の自動改札機です。すんなり入ってくれない、定期券と間違えてテレフォンカードを入れてしまうという従来の関門に加えて、
SUICAでは地下鉄の改札は通れない!
という新たな問題が加わったわけです。
間違いは誰にでもある、人間だもの(by みつを)。などという言い訳は自動改札機に通用するはずもなく、同じ定期券なのにあそこまで大騒ぎすることなかろうと思わず途方にくれてしまうぐらい、ピーピーと激しく自動改札機は怒られます。今朝も激しく怒られました。昨日も激しく怒られていたりします。機械って本当に融通がきかない……。
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