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04.02 : 春なのにSUICA
04.13 : 31歳になりました
04.15 : 角?
04.20 : なんと!
04.23 : 当たりが出たらもう1本。はずれの場合は?
これは一度聞いておきたいと思うのですが、皆さんは歩いているとき、どんなことを考えながら歩いておられるのでしょう。
普段の僕は、上野の鳩はなぜあんなに凶暴なのだろうとか、前を歩いている人はなにゆえに今頃スマイリーTシャツなのだろう、寒くないのだろうか、というか、それ以前に前後ろを間違えているのではないだろうか等々らちのあかないことを考えながら歩いているわけです。そうするとですね、はっと気が付くと目の前に自動改札機が迫っていて、慌てふためいてポケットから定期券を取り出す羽目になるわけです。その結果、定期券と間違えてテレホンカードを入れて、自動改札機に大騒ぎされるわけです。30歳として、さすがにそれはどうかと思いますけれど。
それはともかく。
こんなメールが届きました。
Subject:スイカというよりカボチャです |
こんにちは。つるまきです。メールはお久しぶりです。 唐突ですが、SUICAの野郎には(すでにヤロー呼ばわりですけど)私も悩まされているので、思わずメールします。というか、聞いてくださいな。 最寄り駅の特定の改札機(右から四つ目)はとくに感度が悪いのか、3回に一度はピーピーわめきます。おさわり&ゴーなんて、夢幻であったか。かと思うと、定期入れをバックの奥底にしまっているのでしょうか、バックごとピッと呼ばせて、通過する強者を見ました。 私も、職場に行くには定期券があるのに、イオカードを使ってしまう、うっかり者ですが、テレカは入れないよな。と、突っ込みを入れつつ読んでます。 お互い、がんばりましょう。 |
おっしゃる通り!
普段便利で快適でタッチ・アンド・ゴーなSUICAですが、妙に感度が悪いときがあります。僕の場合、どういうわけか大きな駅でこの傾向が強いようです。
後ろにベルトコンベア式で並ばれている行列の先頭で警告音が鳴ることほど心臓に悪いことはありません。穴があったら入りたい気分になります。特に池袋の北口は、まさに狙い打ち状態です。僕が何をしたというのでしょうか。なぜに30歳にもなってこんな辱めを受けなければならないのでしょう。
しかし、僕がどれほど途方にくれようと、自動改札機は無情にも警告音を発し続けます。SUICAマスターへの道のりは、まだまだ遠い……。
「ずんどこ節」というと、ドリフを真っ先に思い出す年代。なんでも最近リバイバル版が出たのだそうです。その話を聞いて、真直立不動でギョロ目になり「小さな事からコツコツと、ズンズン、ズンズンズンドコ」と歌っている西川きよし。彼もなんでもありになったなぁと真っ先に思ったのは、何を隠そう僕です。ちなみに、正解はきよしはきよしでも、氷川君というのだそうです。
それはともかく。
31歳になりました。これで誰がなんといおうと30代です。と言うわけで、30代の目標をば。
目標その1:スーツの似合う大人になろう!
彼女を作ろうというのは、もう諦めました。いいよ、もう。もてないことは30年間生きていて充分分かりましたので。それよりなにより、スーツです。
今僕が働いているところは、基本的には私服でオッケーな職場なのですが、特命により外で打ち合わせのある日はスーツを着なければいけません。ところが自分で言うのもなんですが似合わないんですね、スーツ。どうもこれは体型云々の問題というよりは、
内面からにじみ出る落ち着きの無さ
に問題があるようです。と言うわけで、
スーツが似合うような落ち着いた大人になろう!
というのが30代の第1の目標です。さて、40歳になったとき果たして僕はこの目標を実現できているでしょうか? 自信は全くありません。
先日ちんたらと歩いていたところ、一軒のスナックを見つけました。
と言っても、時間は昼の3時過ぎ。当然のことながらスナックはまだ準備中です。もっともアルコールはからっきしなので、僕にとっては準備中でも営業中でも、情況はあまり変わりないのですが、問題は店の前にデカデカと書かれた料金表です。
ビール 600円
これはよしとしましょう。いくらなんでもビールぐらいは分かります(ただし、600円が高いのか安いのかはちょっと判断つかないのですが)。
オード 400円
オード? と一瞬悩みましたが、これもきっとオードブルの略なのでしょう。チーズとか、フライドポテトとか、ソーセージとか、ハムとか、まぁそんなところが盛り合わせてあるのだろうなと予測がつきます。
ここまではいい。問題はその次です。
角 300円
角? 角って一体なんだ? さすがに将棋の駒ということはないでしょうが、何の略なのかさっぱり分かりません。そもそも、僕は「角」を「カク」と読んでいますが、ひょっとしたら「ツノ」と読むべきなのでしょうか。一体何のツノなのだ。あるいは、「カク」でも「ツノ」でもなく、「カド」と読むべきなのかもしれません。しかし、そう読んだとしても、何のことかさっぱり分からないわけです。
カク、ツノ、カド。タイラバヤシかヒラリンか、いちはちじゅうのモクモクの世界に突入しつつ、今日の東京日記は特に落ちのないままこれでおしまいです。31歳になったわりには、依然として一般常識のない冨倉。どうでもいいですけど、ホント、角ってなんだ?
「角」は「ツノ」でも「カド」でもなく、角ビンのことだそうです。なんと!
さらに「オード」はチーズの盛り合わせなどではなく、「オールド」のことだそうです。これまた、なんと!
いやぁ、やはり分からないことは一人で悩まず、聞いてみるものですね。メール下さった皆様、本当にありがとうございます。
さて、角を知らなかった31歳がこんなことを言っても全く説得力ありませんが、31年間生きていると、色々なことがあるものです。いろんなことを経験して、世の中いろんな人がいるものだなぁと思い知らされるわけです(ちょっと書き方に悪意ありますね)。
世の中いろんな人がいる。そう分かっているつもりでも、時として
マジですか!
と思わず問いつめたくなるときがあるわけで、今この日記は上野の小さな喫茶店で夕食をとりながら書いているわけですが(行儀悪い!)、今がまさにそういう情況だったりします。
隣の席で先ほどからどうも宗教の勧誘が行われているようです。
こう言うと優等生的な発言になって恐縮ですが、僕自身は宗教であれ、思想信条であれ、菜食主義であれ、性的な好みであれ、人それぞれだと思っています。もっとも、内心の自由は尊重されるべきという高尚な考えというよりは、
僕はあなたの考えに口出ししないから、僕のこともほっといて!
という大変消極的な考え方なのですけれど、それはともかく。
隣といっても、通路をはさんでの隣ではなく、低くて薄い仕切の向こう側です。バッチリ声が聞こえてきます。
「勉強会といっても、全然難しくないよ。本を読んだり、みんなと話したりするだけ。それにお金のことだったら全然心配いらないよ。私たちのはそういうのじゃないから。携帯にいくら使ってる? 2万円でしょ。私たちのは1万円。携帯に比べれば安いでしょ」
いやまぁ、確かに2万円と比べれば1万円は安いかもしれませんが、限りある月の生活費の中から携帯に2万円を払って、その上、1万円は結構きついのではないでしょうか。少なくとも月末に1万円あるとないとでは天と地ほどの差があります。ちなみに、僕は給料日前に財布の中にお札が入っていれば
ひゃっほー!
と思わず小躍りしてしまいます。万札なんてあろうものなら、バターになるほど無意味に走り回ったりします。ただ、自分でも不思議なのですが、気が付くと万札は数冊の本(もしくはCD)に姿を変え、買いだめしてあったカップラーメンをすする羽目になっていたりします。そんなんでいいのか31歳(よくない!)
閑話休題。
突っ込みどころ満載で進んでいる隣の会話ですが、しかしそれよりもなによりも、勧誘している女性が
誰がどう見ても幸薄そう!
宗教の恩恵全くなさそうです。少なくとも現世の利益は0っぽいです。本人が楽しければ、貧乏だろうとなんだろうと大きなお世話なのでしょうが、でも、あんまり楽しそうでもありません。それ以上に僕の目を釘付けにしているのが、
なめネコTシャツ
一瞬「もしかしてリバイバル?」とか思ってしまいましたが、今さら「なめんなよ」と言われても、どうリアクションを取ればいいのでしょうか。と言いますか
それはお洒落なのか、ボケているのかどっち?
わかりにくいボケを身上としている(いやな身上ですね)僕としても、そこまではちょっと……。
四角いビンに入っているウィスキーをすべて「角ビン」と言うわけではないんですね。
と引き続き「角」に関するカミングアウトをしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて。
阪神が好調です。もっとも、古くからの阪神ファンなら、今の情況を手放して喜んでいる人はいないんじゃないでしょうか。毎年、阪神は別に最初から最後まで最下位を独走しているわけではなく、シーズン中1度か2度は首位に立っているわけです。むしろ
ペナントレースがゴールデンウィーク前で終わってくれればいいのに……
と例年思っているのではないでしょうか。などと言いつつ、今年は朝刊見るの楽しいです。思わずニヤニヤしてしまいます。こんな時、新聞を複数紙取っていると楽しさ倍増です(負けたときは悔しさ倍々ゲームですけれど)。
それはともかく(相変わらず、前口上長すぎますね)。
どういうわけか僕は昔からくじ運がありません。そのわりには人生出たとこ勝負的ギャンブラーな毎日を送っているとの説がありますけれど、それはひとまず横に置くとして、自分でも不思議なくらいくじ運がなかったりします。
例えば商店街のくじ引きで、5等(残念賞)のタワシが欲しいなと思って、ガラガラとくじ引きをすると、なぜか出たのは
4等のウサチャンぬいぐるみ
だったりするわけで、
一体ウサチャンで僕になにをどうしろというのか
と思わず途方にくれてしまうわけです。ちなみに、ウサチャンはその場にいた可愛らしいお嬢ちゃんにチョコレートとの物々交換で引き渡しました。わらしべ長者的ですけれど。
ところで、独り暮らしをしていると、広いお風呂でゆっくりしたいと思い立つときがあります。別に自慢するような立派な体格ではありませんが、基本的に田舎者。裸を見られることへの羞恥心はそれほどないので、週2回ぐらいのペースで近所の銭湯に行っています。この銭湯は、番台のお姉さんが美人、可愛らしく人なつっこい番犬がいる等々結構気に入っています。この銭湯では、いろいろと面白い光景に出くわすことが多いのですが、その話はまた別の機会にするとして、今日は銭湯からの帰り道にある自動販売機についてです。
その昔、当たりが出たらもう一本という自販機があちこちに設置された時期がありました。多分、僕が小学生から中学生ぐらいの時期にかけてだと思います。ところがあれほど設置された当たり付き自販機は、いつの間にか1つまた1つ姿を消していき、今ではほとんど姿を見なくなりました。まぁ確かに5本も缶詰汁粉をもらっても嬉しくないですからね > ふくちゃん
その当たり付き自販機が、銭湯からの帰り道にあることを先日発見しました。よせばいいのに、懐かしさも手伝ってコインを投入したところ、ピピピピピと軽快な電子音と共に数字が回り始めました。最初に出た数字は「3」。さらに2つ目も「3」です。ピピピピピとしだいに電子音が小さくなり、回転の速度もそれに比例して遅くなっていきます。自分にはくじ運がない。そう分かっていても、思わず期待してしまう瞬間です。出たのは「2」でした。
ご丁寧に「OUT」と表示までしてくれる自販機。人生そんなものです。どうせ僕はくじ運ないですから……。
ところが。
「OUT」まで丁寧に表示してくれた自販機は、その後、沈黙を守っています。あれ? ちょっとどういうこと? もしかして、当たりが出ないとジュース出てこないっすか? まさか、そんなことはないよね。しかし、自販機は沈黙状態です。
恐る恐るもう一度コインを入れると、自販機は軽快にピピピと電子音を深夜の東十条に響かせつつ、「5」「5」「8」「OUT」と表示した後、やっぱり沈黙されています。そんなことを5回繰りかえした後、僕がゲットした缶ジュースは0。なぜに?
ちなみに、今日、同じところを通ったら、当たり付き自販機は姿を消されていました。やはり不評だったのでしょう。
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