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06.01 : そんなこと言われても……
06.03 : メーる? または 公開刑です
06.16 : 夏にはまだ早いのですが
06.30 : ついにゲット
「新しいパソコン欲しいなぁ」とつぶやいてみても「当たったわよ、パソコン!」と言ってくれる人もいない今日この頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか。僕は新しいパソコンが欲しいです。
それはともかく。
平日はもちろん勤め人なので(たとえ給料泥棒でも)、自宅にいないわけです。休日も家でじっとしていられない性分なので、やはり自宅にいないわけです。従って、家の電話はいつかけても留守番電話になっています。
そんなある日、目が覚めると11時過ぎでした。どうしようか、そろそろ起きようかと、お世辞にも血圧が高いとは言えない僕が、まだ未練がましく布団の中でグズグズしていたところ、けたたましく電話が鳴り響きました。
こんな朝早く(世間一般的にはどうか知りませんけれど)僕の家に電話をかけてくるとは、一体どこのどいつだ、とかなり不機嫌になりつつ電話に出ると、
「冨倉さんのお宅ですか。わたくしこの辺りの地区を担当させていただいております、なんたらかんたらと言います。今、この辺りの家庭教師としてですね、無料で一度自宅をおたずねして、お勉強の方を見させていただいているのですが」
と早朝から(世間一般的に早朝というかどうか知りませんけれど)やたらとテンションも高く、なおかつ早口で一気にまくし立てられました。
早朝のため(くどいですが、世間一般の基準は横に置いておきます)、普段以上にボーっとしていた僕は、彼女が一体何を言っているのか、さっぱり頭に入ってこず、うまい合いの手を入れられずに、一方的に話されるがままになっていました。
しばらくして、ようやく僕は彼女が大きな過ちを犯していることを伝えることに成功しました。
「すいませんが、僕、一人暮らしなものですから」
ところが彼女は、
「浪人生様でも大丈夫です。大学受験にも対応できますから」
いや、そうじゃなくて、僕は
一応、サラリーマンなんです(一応かい! という突っ込みはともかく)
すると彼女は
「なんと!」
とおっしゃられました。
「いや、ほんとに」
と僕は答えました。
「そうすると、お子さんはおられないんですか」
「お子さんどころか、お子さん作る相手もいないです」
「それって、寂しくないですか」
勧誘の電話にダメ出しされている31歳(独身)。さすがにへこみました。
最近、世の中なにかと世知辛いことになっていまして、以前なら見知らぬ人からの添付メール=ウィルスメール => 速攻削除 で良かったわけです。万が一、本当はウィルスメールじゃなかったとしても、知らない人からのメールなので、黙殺しても重大な問題は発生しませんでした。
ところが最近では、知っている人からのメールでも、結構怪しいことになっているわけです。.pif とかがヤバイようです。それじゃあ、この種の拡張子にだけ注意していればいいのかというと、どうもそういうわけではなく、手を変え品を変えいろんなことを考える人が世の中にはおられるわけです。画像ファイルの拡張子だからと呑気にダブルクリックした日にゃ、あーた、大変ですぜ、みたいなことが起こらないとも限りません。
そんなある日、10メガのメールが届きました。しかも添付されていたファイルは、
無題.bmp
どういうこと? 一体、僕になにを伝えたいのでしょう? と言いますか、
恐くてひらけません!
当然、僕としては
黒ヤギさんたら、読まずに捨てた
となります。
ちなみに、本人に電話で添付ファイルの中身をたずねたところ、エラー画面をキャプチャーしたものだとのこと。それでもって、エラーの意味が分からないので、教えて欲しいとのこと。悪意はこれっぽっちもなしのようです。わたし負けましたわ、と思わず回文状態になってしまいました。
それにしても、ブロードバンドが普及したら、この種のメール増えるんでしょうね。128kbpsで満足している場合じゃないです。
とりあえず、今日はブロードバンドな環境の彼へのやっかみも含めての公開刑です。
東京は暑い日が続いています。そんなわけで、そろそろ夏服でも買おうかと赤羽に行きました。いくつかの店を冷やかした後、結局いつもの洋服屋で柄の少ないTTシャツを買ったことですっかり満足した僕は、1時間ほど喫茶店でダラダラしてから家に帰りました。時間は夕方の4時過ぎです。
帰宅後、Kendall Payneの「JORDAN'S SISTER」を聞きながら本を読んでいたのですが、うとうとしてしまっていたようです。気が付くと眠っていました。
今日は夜から日本対ロシア戦があります。しかも、F1もあります。さっさと洗濯物を取り込んで夕食をとらないといけないなとボーっと考えながら、起きようと思いました。
ところが。
体が動かない!
起きあがろうとするのですが、なぜか体が動きません。もしかしてこれが噂に聞く金縛りかと軽いパニック状態になりつつ、いや、待て待て、眠りだしたのが5時頃だとして、2時間寝たとしても、まだ7時頃のはずです。怪談話には時間が早すぎる。
ところが意に反して、こういうときに限って頭の中に浮かぶのは恐い話ばかりです。そう言えば、なんとなく遠くの方で誰かがつぶやいているような声がします。ヤバイ、ヤバイよ。目を開けたら白髪のおばあさんが立っていたとか、耳元で「俺の骨探しているんだよ」とかいわれたら、かなりイヤです。
とにかくこういうときは、落ち着くのが先決です。本当に体全体が動かないのか確かめることにしました。右手は大丈夫です。左手もOK。次は右足……。
ところが、動きませんよ、右足。
どうしたのだろうか、本当に金縛りなのかと怖々目を開けると、右足の上には猫が乗っていました。どうりで。と一瞬納得しそうになりましたが、僕は猫を飼っていません。この猫は何者だと思いながら辺りを見渡すと、窓が開けっ放しになっていました。それから1時間ほど猫を足にのせたまま身動き取れない31歳。弱すぎですな。
引き続き、特に理由もなくバタバタした毎日を送っている(別の言い方をすれば、無駄にバタバタしている)冨倉です。皆様お元気でしょうか。今回の風邪はおなかにきますぜ。
それはともかく。
ついに手に入れました。今村信雄版『落語事典』! ひゃっほー。いや〜、書店では東大版しかなくて、最近では古書店でも滅多に見かけることなかったのですが、ついに、ついに手に入れたわけです。値段は聞かないでください。今月はもう遊びに行けないことだけは確かです。購入を予定していたビクターのノートパソコンも無期限延期です。しかし、それがどうした。魚心あれば水心と言うではありませんか。これは運命的な出会いです。我、事において後悔せず。寄らしむべし、知らしむべからず。もう自分でも何を言っているのかさっぱりわけが分からなくなっているのですが、それぐらい嬉しいわけです。
さて。
嬉しいことがあると、誰かに報告せずにはいられない性分(はた迷惑)。さっそく、友人に電話しました。いかにこの本が重要か、なおかつ入手が難しいか、しかも保存状態も良好だということを語り終えた(いくらかかったかは言わず)僕に対して、友人は一言、
「で、今日の晩ご飯は?」
カップラーメンかもと答えると、
「ダメじゃん」
25歳にダメ出しされる31歳(独身)。人生失格。
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