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11.05 : ダイレクトメール
11.09 : 投票行きました?
11.22 : 歳を感じるとき
11.29 : くれーまー くれーまー
東京都北区王子。限りなく東十条に近いところ。浅草などとはちょっと異なった下町の雰囲気を漂わせ、銭湯に行けば、背中に絵を描かれている人と遭遇する機会が微妙に多かったり、どういう訳か近所のおばあちゃんと茶飲み友達になるチャンスだけは不自由しない(が、しかし、若いお姉様とは仲良くなる機会もなく)場所。そこが、僕の生活基盤です。
ともあれ。
着た切り雀、おしゃれとは無縁などと言われつつ、しかしながら、一応、僕も服は買うわけです。さっき数えたら、ジャケットだけで3着ありました。トレーナーは5着もあります。だてに東京に出てきてから6年経ってないなぁと感慨にふけっているわけですが、他方でフォーマルっぽい服がほとんどないことに気がついた32歳。ついでに言えば、ジーパンオンリーで、スラックスを1着も持っていない事実を前にして、自分で自分にだめ出しをしているわけです。
さらに、ともあれ。
基本的に服を選ぶ基準として、自分の色彩感覚とか、デザイン感覚について絶対の不安を抱いているので、そういう要素は一切考慮せず、肌触り一点勝負に出るわけです。
そんな僕でも、東京に出てきた当初、地元の東十条商店街で服を買うことは、ほとんどありませんでした。
不思議なことに東十条商店街には、男性専門の洋服屋さんだけでも3軒もあるのに、微妙にターゲット層が
ミドルエイジ
あるいは
背中に絵を描いていそうな人
だったりします。
地域密着と言ってしまえば、それまでですが(いや、それはそれで問題発言ですが)、でも、
紫のスラックス
には、さすがの僕も手を出せないわけです。
そんなある日、「秀」という洋服屋さんで、ちょっと感じのいいスーツを見つけました。いい意味で下町の個人商店っぽい親切なご主人(おそらくは50代後半)からも、よいしょされ、お調子者の僕としては、清水の舞台から飛び降りた気になって買ったわけです。
そこまではいい。
問題はそれ以来、「秀」という洋服屋さんからダイレクトメールが届くことです。
正確に言うと、ダイレクトメールが届くこと自体に困っているわけではないのですが、ダイレクトメールに使われているファッションモデルが
お店のご主人!
素敵なスーツを身にまとったお店のご主人(おそらくは50代後半)が、ニッコリほほえみつつ、華麗なポーズを決められている写真が送られてくるわけです。
僕にどうしろと?
というか、微妙に捨てにくくて、扱いに困る〜。
人が進歩する様子を見るのは楽しい。それがどんなに些細なことであっても。
などと、何様だ発言を連発している今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。今回の風邪は、ちょっとたちが悪いようです。
それはともかく。
今日は投票日でした。「森君日記」「ジュン君日記」なんてのを書いているのに、こんなこと言うのは、どうかと思いますが、実は僕はあまり政治には近づきたくないと思っています。70年代生まれ、典型的な無党派層です。右にせよ、左にせよ、極端なのはどうかと思ってしまいますし、そもそも政治家って、クラスの優等生が大きくなったような人々ばかりという印象が強く、僕には無縁の存在、お近づきにはなりたくないタイプの例です。
ともあれ。
今回の選挙活動で、ちょっと期待していたのは、
今回は支持を求める電話攻撃に悩まされることは少なくなるのでは?
ということでした。本人の同意なく勝手に個人の電話番号とか住所とかを収集したり、利用したりしてはいけないことになっている例の個人情報保護法が成立したからです。
もちろん、個人情報保護法では、政治活動の自由は尊重されるということになっているので、厳密に言えば、投票呼びかけの電話は、どこからか入手した電話帳を使ってもいいのでしょうけれど、少なくとも
成立させた与党が、しかも成立させたばかりのこの時期に、あからさまなことはやらないだろう
と思っていたわけです。
しかし!
結論から言えば、僕はまだまだ甘ちゃんでした。
かかってくるね〜
しかも、ねらいすましたかのように取り込み中の時に、ビシビシとかけてこられるわけです。
素朴な疑問なのですが、ああいう電話で投票してあげようという気になる人は、おられるもんなんですかねぇ? ノルマっぽくて、少なくとも僕のようなひねた中年には、逆効果なのですけど……。
心を亡くすと書いて忙しい。
などとありきたりなことを書いてしまうくらい、ここしばらくバタバタしていました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
こう書くと、なんかすごくサラリーパーソンとして、立派に仕事をしているような錯覚に陥ってしまいますが、例によって例のごとく、僕の場合は、
無意味にバタバタしていただけ
というのが、若干忸怩たる思いがしますが、それはともかく。
今、僕が働いている会社は、基本的に若い子が多いです。ボスとともに、
俺ら、平均年齢上げてんだよな〜
と黄昏れること多いです。ホント、年取りました。
さて。
僕は基本的には文系の人間でかつ田舎者&微妙に体育会系のノリということもあって、コミュニケーションは面と向かって話す方が好きです。社内の内線を使うくらいなら、相手の席に行って話す方がいろんな意味で気楽だよね〜と思ってしまいます。
しかしながら、僕が今働いている会社は、IT業界のどこかにこっそりといる会社です。社内の連絡は、主にメッセンジャーを使っています。郷には入れば郷に従えということで、僕もメッセンジャーを使うことがあります。
ともあれ。
自分でも恵まれてるなと思うのですが、僕は昔から周囲に恵まれているというか、優秀な人とお仕事をご一緒させてもらう機会が多いです。もっとも、これは、僕が性格が冷たく、「ダメなんじゃ……」と思う人からは微妙に距離を取ってしまい、「ダメじゃん」と思うと、可能な限り寄りつかなくなるというのもあるのですが、それはともかくとして、やっぱり思い返してみても、優秀な人と一緒にお仕事をさせてもらうことが多いです。
今もお気に入りの人が何人かいるのですが、その中の一人に、すごく快活で頭の回転もよく、フットワークも軽い子がいます。きっと将来、出世するのだろうなと思うし、是非出世して僕をあごで使うようになって欲しいと思います。実際、僕が知っていることは(本人的な迷惑を無視して)全て伝えたいと思っています。その割には、微妙に放置プレイになっているのが心苦しいのですが、そんなある日、
|Д°)
メッセンジャーがピコっと立ち上がって、飛び込んできたのが、こんなメッセージでした。
おわ!
どきどきしつつ、「何かご用?」と答えると、
うひひ。 今日空いている時間は?
しまつ! また放置プレイにしてた! とかな〜り反省しながら、6時以降ならと返事をすると、
オギャー ぢゃ後で☆
ご本人の名誉のために言っておきますが、仕事は僕よりも遙かに出来る方です。ただ、こちらはもう年寄りです。若い子の言語感覚に微妙についていけないです。お嬢様におかれましては、ぜひぜひ手加減して欲しいと思う今日この頃。いや、ホント、マジで。
携帯電話が普及して、どこでもいつでも電話をかけられるわけです。
別に僕はモラリストではないので、隣の人が大声で電話で話をしていようと、それほど気にならないのですが(いや、確かに、若い兄ちゃんが、恋人といちゃいちゃ話をしていると、石を投げつけようかしらんとか極悪な気分になるのは確かですが)、それでも、電話で怒鳴っている人を見かけると困惑してしまいます。
電話で怒っている場合って、相手側の話が聞こえず、どちらの言い分が正しいのかよく分からない、さらに言えば、たいていの場合、怒っている人の方が旗色悪いのでは? と途方に暮れてしまうわけです。
さて。
喫茶店でぼけっとしていると、突然、隣のおじさん(推定年齢50代半ば)が怒り出しました。怒られている相手は、どうやら電話会社のサポート担当の方のようです。
おじさんの話を要約すると、
ということのようです。
しかし、おじさんの話を聞けば聞くほど、
今までかけてたのは、家庭電話なのでは?
それでもって、かからなくなったのは、携帯電話なのでは?
それは、そもそも無理なのでは?
確かに最近では国際ローミングができる携帯電話も普及してきていますが……。