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目標を持つことはいいことだ。その目標が誤ったものでない限りは。
と言うわけで、今月は「おいしいものを食べるぞ!」月間です。いきなりそんなこと言われても……ととまどわれている皆さんの顔が思い浮かびますが、とにもかくにも今月はおいしいものを食べると決めたわけです。
事の発端は、こうです。
32歳(独身)。貯蓄とかそういうものとは無縁な訳ですが、それでもさすがに給料日前に、
「うひゃー!」
と騒ぐことはなるべく少なくしようと、家計簿というものをつけています。ただし、一部方面に言わせると
家計簿ではなく、小遣い帳というのでは?
との指摘もありつつ、ともあれ、一日の終わりとか、週の終わりとか、気がついた時とかに、こつこつとつけているわけです。ただし、こんな付け方なので、月末の誤差は決して無視できるものではなく、従って、給料日前に
「あひゃー!」
と騒ぐ回数は、それほど減っていなかったりします。ダメじゃん!
ともあれ。
12月になり、今年はどんな感じだったかと言うと、
食費の割合が10%切ってますぜ!
知人から、「こんなページ見つけた」と言われて試してみたところ、
8.3%
とか言われてしまったわけです。ちょっとちょっと、どういうこと? ちゃんと三食食べてますぜ。
などと反論しても、「8.3%」
給料は少ないとは思わないものの、多いというわけでもなく、多分、標準的なはずです。それなのに、「8.3%」 どういうこと?
確かに今年一年振り返ってみて、僕の食生活と言えば、一にも二にもコンビニのお弁当でした。肉が食べたいと思えば、吉野家に駆け込むというのも、相変わらずです。しかし、そうだとしても「8.3%」というのは、我ながらどうかと思ってしまいます。
折しも季節はクリスマスシーズン真っ盛り。街中、赤や緑になるのはともかく、カップルな方々が闊歩されておられます。もはや石を投げる気力すらない負け組の僕としては、色気よりも食い気に走るしかないよね〜という気分になっています。恋心は多いものの、なかなかうまくいかないわけで……(もっとも、こういうことをしてるから、という説もあるのですけれど)。
と言うわけで、京都(正確には京都府亀岡市)に帰ってきました。
今回の帰省のお目当ては、もちろん何をさしおいても
姪っ子
というのは、横に置いておくとして、学生時代にふらついていた場所を一巡りする計画を立てていました。
休日にもかかわらず珍しく8時前に目が覚めた僕は、リュックサックを担ぎ、姪っ子へのおみやげのぬいぐるみが入った袋を右手に新幹線に颯爽と(嘘)乗り込みました。
京都に到着したのはお昼前。そこから僕は八坂神社を起点に四条通を通って千本通りを北上し、立命館大学から、花園駅までのコースを、ちんたらと歩き始めました。
八坂神社と言えば、舞妓さん! ではなく、八坂神社を河原町方面に少し歩いたところにある古い喫茶店です。学生時代、貧乏人だった僕が、たまにはちょっとおいしい珈琲をと思って彼女と一緒に行ったところ、「お二人分で1400円です」とウェイトレスさんにニッコリと微笑まれ、「300円しかないよ〜」と彼女に泣きつき、「デートの時くらい、お札を入れておけ」とだめ出しを喰らったうるわしき場所です(形容詞の使い方間違ってますけど)。
そこで今日の予定をぼんやりと復習してから、いよいよ出発です。
四条通をてれてれと歩きながら、学生時代に顔を出していた喫茶店、茶店、古本屋さん、レコード屋さん等々を記憶を頼りに探していたわけですが、
6年経っても案外覚えているものですな
あーんど
6年経つと結構変わるものですね
記憶力に関しては(ついでに方向感覚についても)絶対的な不安を持っている僕ですが、「確かこの辺に……あったあった」と懐かしさにうちふるえ(大げさ)、用もなく冷やかす一方(相変わらず、嫌な客ですが)、6年経つと、店じまいをされているところもそれなりにあり、少々感傷的な気分になっていました。
当時から、僕がしばしば通うお店は、どういう訳かおじいちゃん、おばあちゃんが一人で切り盛りしているところが多かったのは確かですが、それ故に店の看板が外されていると、
何があったのか!
と心配になるわけです。
ともあれ、今回一番ショックだったのは、
やべ〜体力落ちてるよ〜
千本北大路にたどり着いた頃には、
バスを使おうかなぁ〜
という気分になっていました。学生時代は、教科書やノートや、小六法(一応、法学部だったので)なんかが入ったリュックサックを背負っていても、何時間でも歩けたんですけどねぇ。