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2月の生き方


日記の目次

02.06 : 迷い猫
02.07 : ねこねこ
02.22 : 片付け
02.27 : 歯磨きの仕方とCD-ROM


迷い猫

2003.02.06

 一匹の猫が、玄関の扉の前にうずくまっていました。

 猫という生き物は、ご存じの通り、なかなか警戒心が強く、たいていの場合、人が近づくとさっと身をかわし、少し離れたところからじっとこちらの様子をうかがうものです。こちらがなにかしようものなら、やはりまた軽快に身をかわして、少し離れたところからじっとこちらの様子をうかがう。あまりしつこく追いかけると、すごくはた迷惑そうな顔になって、ぷいっと人間が通れないような狭い隙間に走り込んでしまいます。

 ところが、その猫は、鍵を開けようとそばによってもちっとも動きません。

 そこにおられると、ドアを開けられないんで、どいて欲しいんだけどと声をかけても、やっぱりじっとうずくまっています。

 これはちょっと様子が変だと思って、抱き上げると、その猫は僕の体の中でブルブルと震えています。

 慌てて、部屋の中に連れ込み、暖房をつけ、バスタオルにくるんでから、近くのコンビニに飛び込み、牛乳を買って、それを暖めて猫にやると、チロチロと飲み始めました。

 と言うわけで、今、僕の部屋には猫がいます。

 30歳過ぎた独身の人間が猫を飼うとヤバイという意見がありますが、今まさにそれを実感しています。本当にヤバイです。何気ない行動にすっかり負けています。ホント、可愛いです。


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ねこねこ

2004.02.07

 引き続き猫です。

 幸いなことに猫は、首輪をつけており、さらに幸いなことに首輪には連絡先が書いてありました。飼い主の方に連絡を取ったところ、どうやら埼玉住猫のようです。もっとも、埼玉と言っても、僕が住んでいるところから駅で言えば2駅ほど離れただけなのですけれど。それでも猫にとっては、ずいぶん長旅だったのではないかと思います。

 とりあえず、飼い主の方の温情(?)によって、猫は二泊三日の予定で我が家にいることになりました。

 初日の夜こそ、疲労と寒さでじっとしていたものの、二日目には十分元気になり、物珍しいのか、パソコンのコードをひっぱてみたり、本の山によじ登ったりして遊んでおられます。グレーに黒の縞模様のしなやかな体を、俊敏に動かしている様は、本当に可愛いです。なかなか茶目っ気一杯のようで、茶目っ気が過ぎて、少々お痛が過ぎることもあるのですが、「悪気はなかったの」という表情を浮かべて、ころんと僕の膝の上で転がられると、怒るに怒れません。負け負け状態です。

 とりあえず猫に遊んでもらう方法をば。

 ともあれ。

 先ほど、飼い主の方とお会いして猫を返してきました。わずか三日の間だったのですが、帰ってきて猫がいない部屋は、なんとなくがらんとした感じです。

 ちょっと寂寥感。猫飼おうかなぁ。


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片付け

2004.02.22

部屋の片づけをしよう!

と思い立つことがあります。一人暮らしを始めてから6年の間で2回も片付衝動に突き動かされたことがあるわけで、このことから僕が几帳面な人間だと主張しても差し支えないのではないかと思います。ちなみに、今回が記念すべき2回目です。

 ところで。

片づけるというのは、いらない物を見えなくすることじゃないです!

とは、某嬢のお言葉です。至極名言。あるべき物を、あるべき場所に移動させること。これが片づけの基本です。それは僕もよーく分かっています。分かってはいるのですが、

進みませんね〜、片付け

 基本的に、それほど物を持っていない人間。大きな家具と言えば、本棚代わりのボックスが2つ。本立て1つ。勉強机、冷蔵庫、ポット、それに掃除機くらいです。それにもかかわらず、遅々として片づきません。おかしい。

 確かに、片づけの途中で発掘された本を懐かしがって読み返してみたり、発掘されたCDを聴いたりという定番は着々とこなしているものの、それにしても進み具合が遅すぎです。なんとかせねば!

この項続く……。


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歯磨きの仕方とCD-ROM

2004.02.27

まさや〜、CD-ROMって何?

 突然、電話がかかってきました。母からでした。

 僕の母親は昭和20年代生まれです。そんな母親が「CD-ROMとは、デジタルデータを記録するための云々」等という回答を求めているわけではないことは、簡単に想像つきます。しかしそうすると、そもそも何を聞きたいのか、よく分からないわけです。

「えっと、どういうことをお知りになりたいんでしょうか?」

と答える息子に対し母親は、

「お父さんの車のCDに入れても音鳴らないのよ、どうすればいい?」

とのたまわれました。

それ、やっちゃダメです!

と速攻で答えた僕に対して母親はなおも食い下がります。

「え〜、でも、同じ CD よ」

 CD-ROM はパソコンで使うことが多く、少なくとも普通のCDプレイヤーでは使えないこと等々をようやく納得させたところ、母親はかなり残念そうな声で、

「じゃあ、これ使えないの?」

とのたまいました。

 中身が何か全く見当つかないので、非常に微妙ですが、中に何が入っているくらいは、実家に置いてある古いパソコン(ちなみに、PC-9821)で見られるかもと言うと、

「あー、あの一太郎ね!」

と弾んだ声が返ってきました。ちょっと違うというか、全然違うのですが、細かいことを彼女に言っても仕方ありません。うん、それで何とかなるかもと答えつつ、中身が何か僕もちょっと興味を持ちました。どこでもらったのかと聞くと、

「歯医者さん。歯磨きの仕方を教えてくれるんだって」

とのこと。

全国の歯科医師の皆様、50超えた女性に、CD-ROM配るのは無謀なのでは?


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とみくら まさや(vzx01036@nifty.ne.jp) $ Date: 2004/02/06 $