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12.14 : 子供のおもちゃ
33歳、独身。当然のことながら、子供を持った経験はありません。
そうするとですね、これまた当然のことですが、子供のおもちゃには疎くなるわけです。
事実、ここ最近の僕のおもちゃと言えば、あっこさんの旦那さんから頂いた折りたたみ自転車だったりします。あっこさんの旦那さんとしては、おそらく
「快適な生活を送るために」
くださったのでしょうが、根っからのエピキュリアン。すっかり
「快楽な生活を送るために」
利用しています。
実際、今年は暖冬ということもあって、特に目的地を定めず、ちんたらチャリンコ飛ばすのは、かなり楽しいです。疲れたら河原の草野球を観戦したり、愛犬家の方々に犬をさわらせてもらったり、あるいは喫茶店に駆け込んだりするのも、大変楽しいわけです。
閑話休題。
そんなわけで、最近のお子様方がどのようなおもちゃで遊んでおられるのか、さっぱり分かりません。ましてや女の子のおもちゃは、僕にとって未知の世界です。確かにここ数年、ぬいぐるみは何度か買いましたけれど、それはまたちょっと違う話ですから。
ともあれ。
姪っ子がリカちゃん人形に目覚めたのだそうです。つい最近まで赤ちゃんだと思っていた姪っ子がリカちゃん人形。馬鹿叔父としては、なんのちゅうちょもなく
「じゃあ、今度帰る時にはリカちゃん買っていくね」
と約束してしまうわけです。
そんなわけで、先日、池袋のトイザらスに行ってきました。
結論。
惨敗です!
クリスマスにはまだちょっと早いだろうとたかをくくっていた33歳独身。しかし、そうは問屋がおろしてくれません。一歩店内に入った瞬間、群衆と化した子供の群。この先制攻撃でへろへろになった冨倉に追い打ちをかけるように、
なんだかものすごい量のおもちゃ!
リカちゃん人形にあんなにたくさんのバリエーションがあるなんて思ってもいなかった33歳としては、もう本当に途方に暮れてしまうわけです。当初僕の想像としては、例えていえば「ウルトラマン」「ウルトラマンセブン」「ウルトラマンタロー」(例が古いのはご愛敬)みたいに「お姫様バージョン」とか「スチュワーデスさんバージョン」とか、まぁ、そういう区別はあるのだろうなという程度の認識でした。
ところが!
いろいろあるものですね〜
なんかもう本当に色々とあるわけです。普段着っぽい服だけでも多くのレパートリーがあり、ドレスやなんやかやを数えると切りがありません。
基本的に「選ぶ」「吟味する」のが苦手な性分。しかも周囲には悪鬼としか見えないお子様方がワーワー騒いでいます。すでに一刻も早くこの場から脱出することしか考えられなくなっていた僕は、一番手近にあったおしゃれっぽいものを手にしてレジへと駆け込みました。
レジのお姉様は、優しい方で、
「お子さんへのクリスマスプレゼントですか?」
と聞かれ、僕もとうとう子供を持っている年頃に見られるようになったのだと、ちょっぴりご満悦になっていた(でも、考えてみればこの時期、外見はどうであれ、おもちゃを買えばクリスマスプレゼント以外ないのでしょうけれど)なんてことはともかくとして、無事、リカちゃんのお洋服セットを購入して家にたどり着きました。
が、しかし。
家に帰ってから、何となく引っかかっているもやもや感はなんだろうと、よくよく考えてみたところ、もしかして僕は「リカ」ではなく「バービー」とか書かれたものを買ったのではないかとの疑念がわき起こってきました。
あれ? もしかして、バービーとリカちゃんは違うもの?
でもでも、「リカちゃんとバービーって姉妹かなにかっしょ。流用できるよね」などと自分をだましつつ周囲にそれとなく聞いてみたところ、
「とみさん、何言ってるんですか。リカちゃんとバービーは全然別物ですよ」
とか
「リカちゃんはちっちゃな女の子向けで、バービーはもう少しお姉さん向けですよ」
などなど。とどめの一撃は、
「バービーはグラマーなんですよ。リカちゃんと一緒にしたら怒られますよ」
がーん!
と言うわけで、次の休みの日、再びチャレンジしてきます。今度こそ間違えないこと!
なおなお。
今度は間違えてはいけない&姪っ子が持っているものとだぶってはいけないと、「どんなのが欲しい?」と電話で聞いてみたところ
「あんね、可愛いの」
ごめん。おじさんにとって、それは途方もなく難しい注文です。