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11.13 : 暴走するメイド・ビジネス
11.20 : いたたまれない
東京に出てきて驚いたことの一つに
喫茶店のウェイトレスさんが可愛い!
ということがあります。
学生時代から喫茶店自体は入り浸っていたものの、当時通っていた喫茶店と言えば、学生街のお店。来ているお客さんも大学帰りなら、ウェイトレスさんも大学帰り。こぎれいな格好とはいえ、普段着にエプロン姿といった服装が一般的だったのですが、東京の喫茶店では、チェーン展開していないような普通の街の喫茶店でも、可愛らしい制服を着ておられるわけです。
と言うわけで、コスプレ喫茶については、そういうニーズもあるのだろうなと思います。僕自身は喫茶店では放置プレイされている方が好きなので、ウェイトレスさんと一緒にゲームとか言われると、微妙に引いてしまいますけれど、可愛らしいお嬢さんが、可愛らしい服を着て、店内を元気に駆け回っておられるのは、それはそれでアリなのかもしれません。
そんなある日。
いつものようにボーッと歩いていると、ティッシュを差し出されました。特に拒む理由もなくティッシュを受け取ったわけです。が、しかし。そこで宣伝されていたのは、
メイド・キャバクラ
えぇー! どういうことっすか? いやまぁ、お店の雰囲気は何となく想像できます。多分、可愛らしいお姉様方がメイドさんの服を着て、お酒とかをついでくれるのでしょう。それは分かるのですが、
それは楽しいんでしょうか?
だって、どちらかと言えば薄暗い店内で黒いメイドさんの格好ですぜ。しかも、メイドさんの格好は、確かに可愛らしいと言えば可愛らしいのですが、露出度は決して高くないはずです。
やっぱり楽しくないんじゃないでしょうか?
34歳。完全におやじ発言になっていますが、やっぱり可愛らしい服よりも、露出度が高い方がいいのでは?
喫茶店に入って、皆さんはどこに座られるでしょうか? 僕は断然カウンター席派です。
カウンターは、スペースが広く、本とノートを広げても大丈夫ですし、厨房で働いておられる店員さんの様子を眺められたり、隣の席の人と他愛ない会話を楽しめたりと、のんびりと時間を過ごすには最適です。
そんなある日。
休日の少し遅めの午後のことです。店内の人気はまばら。
■■■■■■■■■■ 男○○○○○○○○○
こんな感じで席が空いていたので、特に何も考えずに、
■■■■■■■■■■ 男○○○僕○○○○○
と席に着きました。
しばらくすると、
■■■■■■■■■■ 男○○○僕○○女○○
こんな状態になっておりました。
どうやら、この男性客と女性客は顔見知りのようで、軽い世間話を始められました。男性客の方は年の頃50代後半。女性の方も同じくらい。同じ界隈に住みもの同士。茶飲み友達の一歩手前の関係といったところでしょうか。下町の喫茶店、よくある光景です。ところが、そんなのどかな光景に黒雲が立ちこめ始めたのは、女性のこんな発言からでした。
「そんな息子を取られちゃったのよね!」
どういう流れでそういう発言になったのか分からないのですが、とにもかくにもこの発言で女性の中でせき止めていた何かが崩れたようで、波瀾万丈の人生が語られ始めました。かいつまんで言うと、こんな感じ。
こんな衝撃的なカミングアウトに対して、男性客の受け答えが、これまた絶妙にツボを外していくわけです。あるいは男性客にしてみれば、なんとか当たり障りのない話題に戻したかったのかもしれませんが、
男性客にせよ、女性客にせよ、いやいやいや、それはちと違うんでないかい? と突っ込みを入れたくなる発言が僕を挟んで飛び交うわけで、久しぶりにいたたまれなくなりました。
しかも、場所替えた次の喫茶店では隣の席のカップルが痴話げんかを始める始末。クリスマスが近いってことっすか?