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著者 | 田中啓文 | ||||
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タイトル | UMAハンター馬子完全版1 |
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出版社 | 早川書房 | 出版年 | 2005年 | 価格 | 780 |
評価 | ★★★★ |
男の子なら一度は興味を持つのが謎の生命体です。ネッシーとかヒマラヤの雪男とか、ツチノコとかに心躍らせた人は多いのではないでしょうか。かくいう僕もその内の一人です。
とは言うものの、大人になるにつれ、
「そんなものいないよ」
とか、
「いたとしても、結局、ただの変種でしょ」
とか、そもそも謎の生命体以上に謎な存在である女性の方に興味を持ってしまたりなんかして、次第に心の中から追い出されてしまうわけです。少なくとも、33歳(独身)にとっては、イェティなんかよりも、よっぽど隣にいる誰かさんの方がよく分からない存在なわけで……。
ともあれ。
そんなすれた生活を送っているかつての男の子が、子供の頃のことを思いだすにはうってつけの本です。
確かに、今となっては、半ばでオチが見えてしまうこともしばしばありますが、「UMA」なんて言葉がまだ一般的でなかった頃のうさんくささで一杯です。加えて、蘇我家馬子が、関西人好みの芸人で先日読んだ『笑酔亭梅寿謎解噺』の梅寿のルーツを見つけたようで、それも面白かったです。
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