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著者 | 唐沢俊一 | ||||
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タイトル | ダメ人のための名言集 |
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出版社 | 幻冬舎 | 出版年 | 2005年 | 価格 | 495円 |
評価 | ★★ |
品行方正な人なら、ちょっと眉をひそめるかもしれない。そんな言葉が紹介されています。
僕自身、「備忘録」として、ちょっとした名言集っぽいものを作っていますけれど、僕の名言集が羅列してあるだけなのに対して、本書では唐沢さんならではの解題付きになっています。その分、紹介されている名言の数は少ないですけれど、こういう形式も面白いですね。
ともあれ。
タイトルは「ダメな人のため」となっていて、唐沢さん自身、物事がうまくいかないことに落ち込んでしまっている人を励ますことを目的にされているのでしょうけれど、僕は、ダメな自分を皮肉っぽく観察できる人向けとの感想を持ちました。
例えば。
私を見なさい。無一文から身を起こして、独力で極端な貧乏にまでなった男だ。
グルーチョ・マルクス仕事ほど私を魅了するものはない。私はそれを座ったまま何時間でも見ていられる。
ジェローム・K・ジェローム子供と犬が嫌いな人間に悪人はいない。
W.C.フィールズ
こんな感じで、「やみくもに上昇志向な彼」(by スチャダラパー)にしてみれば、理解不能というか、そもそも見向きもしないような言葉が集められています。
こんな言葉にニヤッとしてしまう人は、きっとダメな人なのでしょうね。僕もその内の一人ですけれど。
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