03/01 : 体重の話
03/02 : 父への手紙
03/04 : ある開発者との会話
03/06 : たまには普通の日記を
03/29 : 花見だ!
03/31 : 3月の雨
特別企画:アメリカ出張顛末記
学生時代、僕の体重は45キロをはさんでプラスマイナス2キロで推移していて、43キロだとちょっと危険信号だけど、47キロだと体の切れが悪いといった感じでした。
こういう話からも分かるように、僕はどうひいき目に見ても
「やせてる」
というしかない体型をしています。
ところで、東京で一人暮らしを始めてからというもの、たまに実家に帰って人に会うと、しみじみと
「やせたねぇ」
と言われます。「ちゃんと栄養のあるもの食べんといかんよ」と心配してくれる人もいますし、中には「さっさと結婚しなさい」みたいなことを言う人もいる訳で、これなんか大きなお世話というか、
同情するなら食費をくれ
って気分になりますが、それはともかく。
実は、一人暮らしを始めてから、体重はひそかに増えつづけていたりします。最近は、体重が45キロを下回ることって、よほどのことがないとありません。というか、夕べ銭湯で測ったら48キロだったりします。
問題は、この増加分がどこについているかです。少なくとも顔についてることはなさそうです。そう言えば、最近ベルトがきつくなったような気がしますが、気のせいでしょうか? 気のせいでしょう。えぇ、きっと気のせいです。と自分をだましだまししている今日この頃。そろそろスーツを新調しようかなぁ。
東京はあまり寒くならないまま3月を迎えましたが、そちらはいかがでしょうか。
さて、若い二人に新居を提供することについて、いいことだと思います。僕に気兼ねすることなく、ご自由にお進めください。実際、これから先のことを考えると、それぐらいしてもバチは当たらないと思います。
ただ、新居を与えることが、若い二人、特に F君の心理的な負担にならないよう、気をつけてあげてください。そういう意味では、家賃を支払うという F君の申しではいいことだと思います。「水臭い」などといわずに、受け取ってあげてください。
ともあれ、彼は僕よりも大人でしっかりしていると思います。これからは、彼にいろいろ相談して決めていかれればいいのではないでしょうか。
それから、お電話でも話しましたが、15日から出張でアメリカに行きます。当初予定していたよりも短期間なものになり、スケジュール的にタイトになりそうなので、ご期待にそうのは難しいかもしれませんが、なにか希望があれば、買ってきます。もっとも行き先はシリコンバレーなので、あまり面白いものはなさそうですが。
それでは、お体を大切にしてください。
コンピュータ・ネットワーク関係のソフトウェア開発では、多分、国内で1、2を争う技術力を持っているのだけど、日本ではコンピュータ・ネットワークそのものが、それほど普及してないので、依然としてマイナーな、ある開発メーカーの人と雑談する時間を持った。
まず OS について。
彼がいうには、Windows 9x は、一般に開発者の間でいわれているほど悪い OS ではないらしい。なににコンピュータを使用するのかを明確にし、そのための環境を整えてやれば、めったに致命的なトラブルに巻き込まれることなんかないというのが、彼の説。
Linuxについて、彼はかなり手厳しい。少なくとも、日本の Linux を取り巻く環境に見るべきものはないという。例えば、日本製のアプリケーションの貧弱さを見れば、日本の Linux 関係者の技術力のレベルが分かると主張する。また、彼はこんな事も言った。
「冨倉さん、『UNIX USER』 という雑誌を読んだことありますか? あれ、毎月何やってるかというと、インストールの方法について特集を組んでるだけなんですよ。」
要するに、カーネルそのものの設計は非常に古く枯れた技術になっているのに、利用環境の整備は 1995年に登場した Windows に比べて遅れているという。言い換えれば、コンピューティングという意味では、
「コンピュータを使うことそのものがうれしい」
という人々が利用するものにとどまっているのが現状とのこと。
確かにいわれてみれば、そうなのかもしれない。彼の現在の仕事を差し引いても、納得できる点がいくつかあるのは事実。うーん。
で、本題のネットワーク・ゲームの開発。
こちらについては、さすがに本職(もっとも、本人は「自分の専門は 3D 関係のごく一部ですよ」との弁)だけあって、今までにない指摘が聞けた。
彼に言わせると、今後、ハードウェアのインフラはどんどん進んでいくだろう。でも、その上で走るソフトウェア開発という点では、はっきり言って、全然だめ。最大のネックは、ネットワーク・アプリケーションを開発するためには、非常に高度な専門知識を必要とし、片手間にできるようなものではない点だという。
例えば、ネットワーク・ゲームについていえば、ネットワーク関連の技術は、ゲーム全体で見ればごく一部でしかないのに、非常に多くの知識を知っていなければならず、場合によっては、ネットワーク部分だけを専門にする開発者を用意しなければいけない。このことが、
オレ、ゲームを作りたくて、この会社に入ったのに……
という事態になって、人材の育成がすっごく難しいのだそうだ。
じゃあ、アメリカはどうなのと聞くと、
「彼らは、自分の仕事にプライドはあっても、情熱はないから」
とのこと。ちょっと納得。
3月6日 土曜日 晴
土曜日だというのに出社。メールのチェックをすると、IPA の S 氏から、
いま、すっげー忙しいねん!
という主旨のメールが入っている。もっとも、彼は紳士なので、こんな言い方ではなく、すごく丁寧な文章だったのだけど、とにかく氏の多忙さはひしひしと伝わってくる内容だった。これ以上、彼の手を煩わせないように、ちょっと考えて行動することにしよう。どこまでできるか自信はないけれど。
S氏先輩後輩コンビが出社してくる。さすがにマジメ。
本当は土曜日というのは電話が鳴らないので仕事がいつもよりもはかどるのだけど、今日はどうも駄目みたい。なんか問い合わせの電話が多くて、全然仕事にならないので、さっさと退社することにする。
家に帰ると、Macで使っていた外付けのハードディスクドライブが、なんか動いてくれない。というか、完全に死んだ。困った。結構、大切なデータが入っていたので、本当に困った。バックアップもとってなかったし。こうなってみると、バックアップの重要さが分かる。でも、後の祭り。トホホ。
と言うわけで、職場の先輩に誘われて、花見に行ってきました。場所は、日暮里の谷中霊園。桜はチラホラと言った感じ。でも、日曜日と言うこともあって、結構な人でした。
さて、僕は場所取りという大役を仰せつかって、10時に現地にさっそうと登場する予定だったのですが、寝坊したので(相変わらず、休みの朝は弱いです)、現地に到着したのは10時30分過ぎ。
しかも!
待っている間に、隣で花見をしていたグループに、ちゃっかり混じってビールは飲むは、ちらし寿司は食べるは、手作りコロッケでむせ返るわと、
ちっとも、場所とってないやん!
という状態で、なおかつ
1時に始まった時には、すっかり出来上がっていた!
といったありさまでした。うひゃあ!
それはさておくとして。
花見が始まってしまえば、そこはそれ。ピアノの演奏が始まったかと思えば、コメディアンの卵の乱入。酔った勢いで女性に抱き着く奴、くだ巻く奴、泣き出す奴、卒塔婆を振りまわす奴がいるかと思えば、蹴りが入るは、七味がぶちまけられるはと、まさに阿鼻叫喚、魔女の釜状態といった状況にたちまちのうちになってしまうわけで(ここで、問題。この内、僕がとった行動は、どれでしょう)、この辺りは、花見のダイナミズム極まれりといったところでしょうか。
ともあれ、静かに桜をめでながら、お酒で口をぬらすという花見も風情があっていいですが、こういうどんちゃん騒ぎも、情緒豊かでいいものですね。
というわけで、来週も花見だー! (肝臓は大丈夫か?)
ここしばらく、東京では雨が続いています。
3月の雨といえば、A.C.Jobim の「THE WATERS OF MARCH」。音程もリズム感もなく口ずさんでいますが、さて、いかがお過ごしでしょうか。
しかし、そんな風流なことは、どうも僕の柄ではないようで、むしろ、ここ数日は春眠暁を覚えずというか、ただひたすら
おねむ!
な日々が続いていたりします。本当に眠い。
一昨日は、デスクで考えるふりをして寝ていたのではないかという疑惑につきまとわれ、昨日は、午前・午後ともインターンシップに関する会議に出席していたのですが、やっぱり考えるふりをして寝ていたのではないかというウワサが跡を絶ちません。
そして、ついに今日!
起きたら9時!
しかも、
さらに二度寝してしまった
さて、これから春本番の4月を迎えるにあたって、僕はちゃんと出社できるのでしょうか。自信は全くありません。