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著者 | ジェイムズ・ジョイス | ||||
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タイトル | ユリシーズ III | ||||
出版社 | 集英社 | 出版年 | 2003年 | 価格 | 1143 |
評価 | ★★★★★ |
ユリシーズを読んでいて「うまいな〜」と思うのは、下地として『オデュッセイア』を置いていることです。
日本人で、しかも古典に関する教養は全くない僕でも、『オデュッセイア』の大筋は知っています。そのため、内心の描写が続き、しかも、それが現実を正確に反映しただけではなく、場合によっては幻想になったとしても、物語を見失わないようになっています。
日本でも、特に純文学の世界において、まだまだ精神世界を描写することに主眼をおいた作品って多いのですが、この手法を上手く使えば、もっと面白いことができそうだと思うのですけれど、誰かそういう作品書かないものですかねぇ。
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